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期待ある程度織り込み決算迎える

後場の投資戦略
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21728.87;+107.99TOPIX;1574.55;+5.73

[後場の投資戦略]

 前日からのソフトバンクG<9984>及び景気敏感株の買いが続き、日経平均は3ケタの上昇で前場を折り返した。ただ、前日と異なって寄り付き後の伸びは限定的で、前場の上下の値幅は63円ほどにとどまった。7月前半のもち合いレンジ上限(2日高値21784.22円、取引時間中)に接近し、一段の上値追いには慎重となりやすいところだろう。足元強い値動きを見せている半導体関連株を個別に見ると、アドバンテス<6857>が年初来高値を更新。東エレク<8035>も高値に接近している。これに伴い貸株の増加が顕著となっており、高値警戒感から売りも出ているようだ。また、しまむら<8227>の7月既存店売上高を見ると、小売セクターでは衣料品を中心に天候不順の影響が懸念される。

 半導体関連株の株価位置は、5月以降に高まった米中摩擦への懸念がほぼ払拭し、今下期からの業績回復期待も再び織り込みつつある水準と捉えられる。こうした期待による買いと警戒感による売りがたまっているだけに、決算発表後の株価の振れはかなり大きくなる可能性がある。前場の東証1部売買代金は9000億円弱で、大方の投資家は決算内容を見極めたいとの思惑から模様眺めムードのようだ。本日の信越化<4063>、日本電産<6594>、キヤノン<7751>などを皮切りに、4-6月期決算発表が本格化する。
(小林大純)


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