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売り先行後は配当志向で底堅い展開か

オープニングコメント
 25日の東京市場は、売り先行後は底堅い展開になろう。24日の米国市場では、バイオ関連企業の下落影響から、ダウ、ナスダックともに下落した。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大証比110円安の14290円となり、これにサヤ寄せする格好から利益確定の流れが先行しよう。ただし、24日に250円超の大幅な反発をみせていた日経平均は、先週末の価格レンジ内での推移であり、トレンドが出ている状況ではなかった。インデックスに絡んだ売買で下げることになろうが、嫌気売りを誘う流れにはならないだろう。

 また、ウクライナ情勢を巡り、日米欧の主要7カ国(G7)が協調してロシアへの圧力を強めるなか、地政学リスクもくすぶる状況である。ただ、これについても織り込み済みであり、それ故に積極的な上値追いのスタンスは取りづらいため、昨日の250円超の上昇局面においても、総強気相場との印象はなかったであろう。

 リスク回避的な流れには注意が必要になりそうだが、一方で今日、明日辺は3月期決算の権利取りを意識した動きが出やすいとみられる。また、中国では3月HSBC製造業PMI速報値が予想を下回ったものの、これを嫌気した動きが限定的だったことをみると、期末要因による買い戻しを意識した需給が優勢のように映る。伊藤忠<8001>など商社株は配当利回りが3%を超えており、中国市場の落ち着きと併せて、見直しの動きが出てくるかが注目されそうだ。

 そのほか、明日26日のCYBERDYNE(サイバーダイン)<7779>上場を控え、医療・介護支援ロボット関連への物色が意識されそうである。

<TN>

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