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利益確定といった需給要因に振らされやすい相場展開か

オープニングコメント
 30日の東京市場は、ややリバウンドが意識されるものの、様子見姿勢が強まりやすいだろう。27日の米国市場では小幅ながら、ダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の19365円だった。この流れを受けて、リバウンドが意識されよう。

 一方では国内外の機関投資家による利益確定といった需給要因に振らされやすい。先週の日経平均は3月23日高値19778.60円から、26日の配当取り最終日にはまさかの一時19400円割れ、さらに27日には19600円近辺まで切り返した後の一時19100円割れと、連日でハシゴを外される展開だった。今週は名実ともに新年度相場入りとなる中、改めて年金資金などへの期待感も高まりやすいところではある。しかし、連日でハシゴを外されたことにより、これまでのような先高期待はさすがに冷めた感はある。

 また、30日にニトリHD<9843>、しまむら<8227>、4月2日に7&IHD<3382>等、小売企業の決算発表が予定されている。インバウンド消費による業績上振れが期待されるなか、ピーク感につながるようだと、相場全体への利益確定ムードに向かわせる可能性がありそうだ。

 その他、カジノ議連の総会が予定されており、カジノ関連への思惑材料に。米国市場では半導体大手インテルは特殊半導体メーカーのアルテラの買収に向けて協議に入っているとの報道を受け、半導体関連などの再編機運が高まる可能性も。また、先週は10社のIPOがあったが、いずれも初値形成後は消化不良の値動きだったこともあり、直近IPO銘柄へは短期筋のリバウンド狙いの資金は向かいやすい。

<TN>

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