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証券株やインバウンド関連に関心が集まるか

オープニングコメント
 20日の東京市場は、こう着ながらも先高感の強い相場展開になろう。19日の欧州市場は、クーレ欧州中央銀行(ECB)理事が現在の量的緩和(QE)のペースを加速させる可能性を示したことが好感された。また、19日の米国市場はまちまちだったが、NYダウは連日で最高値を更新している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の20145円だった。円相場は1ドル120円70銭辺りと円安に振れて推移している。

 シカゴ先物にさや寄せする格好からのスタートが見込まれるなか、次第に年初来高値の20252.12円が意識されやすく、先高期待が高まりそうである。ただし、米国では米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の発表が予定されている。そのため、利上げ開始を巡る議論を見極めたいとの模様眺めムードも次第に強まる可能性がある。

 物色としては、日経平均が年初来高値に接近するなか、自社株買いの実施を発表した野村<8604>など証券セクターへ関心が集まりやすい。また、4月の百貨店の訪日客売上高は前年同月比3.2倍、4月の全国の百貨店売上高は増税後初の2ケタ増となっており、消費関連にも注目。特に4月の訪日外国人客数の発表が予定されているため、足元で調整が続いていたインバウンド関連への見直しが強まる可能性がありそうだ。

 その他、タカタ<7312>のエアバック問題で米運輸省は3400万台をリコールの対象とすると発表。エアバック関連への代替需要に期待。また、米グーグルが、ITを活用した農業支援を手がける新興企業ファーマーズ・ビジネス・ネットワーク(FBN)に投資すると報じられており、農業IT関連などにも注目したい。

<AK>

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