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需給良好でテクニカル的な過熱への警戒は不要

オープニングコメント
 27日の東京市場は底堅い相場展開になりそうだ。26日の米国市場では、良好な経済指標の発表を受けて早期利上げへの警戒感が強まった。NYダウは190ドル安と1ヶ月ぶりの下落幅となった。欧州株はギリシャ財政とスペイン政局を警戒した流れから下落するなか、日本株市場は利益確定の流れが先行しよう。

 ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の20420円と、下落幅は限定的。高いところでは20570円まで上げ幅を拡大させており、先高期待は強い。また、円相場は米国の早期利上げ観測から、約7年10ヶ月ぶりに1ドル123円台に乗せている。円安基調が強まるなか、輸出関連等への業績期待が高まることになりそうだ。

 また、日経平均は8連騰と短期的な過熱感が警戒されてきている。しかし、最近の物色をみると、強い値動きが続いていた銘柄等には利食いが出やすく、一方で相対的に出遅れているセクターや銘柄へのリバランス的な買いが目立つ。日経平均が8連騰の中で、26日の東証1部の騰落銘柄は値下がり数が過半数を占めていた。循環物色が続くなか需給は良好であり、テクニカル的な過熱への警戒は不要であろう。

 物色の流れとしては、相対的に出遅れているセクターや銘柄に向かいやすいほか、1ドル123円台に乗せるなか、輸出関連等の一角へは改めて業績拡大期待からの見直しが意識されそうである。その他、経済産業省と東京証券取引所は、「攻めのIT(情報技術)経営銘柄」として18社を選んでいる。投資初心者やNISA資金による物色が意識されそうである。

<AK>

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