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中小型株の需給動向も注視する必要

オープニングコメント
 25日の日本株市場は、米株安の流れを受けて売り先行の展開となろう。米国債市場では10年債利回りが4年ぶりに3%を突破したことが警戒されたが、これについては前日の段階で市場は織り込んでいるだろう。一方で決算発表が本格化するなか、米キャタピラーは1-3月が利益のピークだとの経営陣の発言が嫌気された。アルファベットも弱い値動きとなったほか、アップルの「iPhoneX」の足元の需要に警戒が強まっており、これがハイテク株への売りにつながっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比205円安の22075円となり、これにサヤ寄せする格好になりそうだ。

 また、昨日取引終了後に決算を発表した日本電産<6594>の動向が注目される。18年3月期決算は実質5期連続で最高益を更新。19年3月期については売上高が6%増の1兆5750億円、営業利益が13%増の1900億円を見込んでいる。ただし、市場コンセンサスは下回っている。また、想定為替レートを1ドル100円、1ユーロ125円としており、市場がどう解釈するかが注目されよう。株価は2月以降、調整が続いているが、これがアク抜けとなるか、若しくは改めて嫌気されるかが、センチメントに影響を及ぼすことになりそうだ。

 その他、昨日上場3日目のHEROZ<4382>は、公募価格(公開価格)の4500円の10.9倍となる49000円で初値を付けた。終値は初値比14.3%安の42000円だった。ストップ安で一気にシコリを残す格好となってしまっており、中小型株の需給動向も注視する必要がありそうだ。なお、全体としては海外勢の需給に変化がみられており、断続的なインデックス売買が下支えとして意識される可能性があろう。日経平均の22000円処での押し目買い意欲も強そうである。
(村瀬智一)


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