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ハイテク株のリバウンド力を見極め

オープニングコメント
*08:44JST ハイテク株のリバウンド力を見極め
 23日の日本株市場は、米株高を受けて買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。22日の米国市場は、NYダウが127ドル高、ナスダックは280ポイント高だった。バイデン米大統領は11月の米大統領選から撤退し、後継候補としてハリス副大統領を支持すると表明した。ウォール街の大口献金者からの支持を急速に集めていると報じられるなか、トランプ前大統領による対中政策への警戒感が和らぐ格好となった。エヌビディアなど半導体株を中心に自律反発狙いの買いが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比470円高の39950円。円相場は1ドル157円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、日経225先物はナイトセッションで一時39970円まで買われたが、節目の4万円接近では上値の重さが意識されていた。日経平均株価の25日線は40030円辺りに位置しており、同線が心理的な抵抗線として意識されるようだと、自律反発の域は脱せそうにない。エヌビディアなど半導体株が買われた流れを受けて、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の反発力を見極めることになりそうだ。

 一方で、車載半導体のNXPセミコンダクターズは日中取引で5%超の上昇となったが、取引終了後に発表した決算において、7−9月期の見通しが予想に届かなかったとして、時間外取引で8%近く売られている。主要企業の決算発表が本格化するなか、神経質にさせそうである。そのため、買い一巡後に上値の重さが意識されてくるようだと、短期的な売り仕掛けの動きなども入りやすいと考えられる。

 物色としてはハイテク株のリバウンド狙いのほか、コンセンサスを上回る上方修正を発表した郵船<9101>の動向を受けた海運株に関心が集まりやすいだろう。一方で、トランプトレードで注目されていた資源株や防衛関連株などは持ち高調整の動きに向かわせそうである。


<AK>

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