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米中対立の緩和期待からハイテク株などを買い戻す動き

オープニングコメント
*08:37JST 米中対立の緩和期待からハイテク株などを買い戻す動き
 24日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後もリバウンドを意識した底堅さが意識されそうだ。23日の米国市場は、NYダウが419ドル高、ナスダックは407ポイント高だった。トランプ米大統領は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向がないことを明らかにしたことが安心感につながった。さらに、関税を巡る米中対立への警戒感が和らいだことで、NYダウの上げ幅は一時1000ドルを超えた。その後、ベッセント米財務長官が大統領から中国に対する関税を引き下げるための提案はないとの発言が重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比435円高の35355円。円相場は1ドル=143円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではトランプ大統領の発言に振らされやすい状況が続いているが、対中関税の引き下げを検討しているとの報道を受けた中国政府の反応が注目されそうだ。中国政府が協議再開に向けた姿勢を示してくるようだと、これを好感する形で売り方の買い戻しの動きが強まりやすいと考えられる。

 米中貿易摩擦の影響が警戒されていたハイテク株などの上昇が意識されるなかで、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が強い動きをみせてくるようだと、日経平均株価を押し上げてくる可能性はあるだろう。一方で、リスク回避姿勢や円高を受けて買われていた内需系の一角には利益確定の動きに向かわせそうだ。米国では取引終了後に決算を発表した半導体のテキサス・インスツルメンツが、予想を上回る内容だったことが好感されて時間外取引で買われている。

 国内では引け後に決算を発表したファナック<6954>がPTS(私設取引)、ADR(米預託証券)で3%超の上昇だったことも材料視されそうである。ゴールデンウイークを控えて積極的な売買は手控えられるだろうが、調整が続いていた銘柄に対する押し目狙いのスタンスに向かわせよう。日経平均株価は35000円回復から、4月3日の下落局面で空けたマド(35044.73円〜35426.33円)埋めが意識されてきそうだ。



<AK>

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