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半導体・AI関連株への持ち高調整の動きを警戒

オープニングコメント
*08:35JST 半導体・AI関連株への持ち高調整の動きを警戒
 15日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、下値の堅さを見極めることになろう。12日の米国市場は、NYダウが245ドル安、ナスダックは398ポイント安だった。米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ期待からの買いが相場を支えたが、決算を発表した半導体大手ブロードコムの急落が響き、AI関連株や半導体セクター全般に売りが波及した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比750円安の50010円。円相場は1ドル=155円80銭台で推移している。

 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時49740円まで売られる場面もみられ、5万円の大台を割り込んだ。終値で5万円はキープしたものの、足元で支持線として機能していた25日線(50140円)を割り込んでおり、まずは売り一巡後の底堅さを見極める必要はあるだろう。日経平均株価は12月のSQ値(50536.54円)を割り込んでくることでセンチメントを冷ます可能性はあるものの、5万円近辺での押し目買い意欲の強さを見極めたい。

 また、米オラクルやブロードコムの下落については東京市場では既に織り込まれているが、米国では半導体・AI関連株に対するバブル懸念が高まっていることで、これらに関連する銘柄への持ち高調整の動きが強まるかを確認したいところである。半導体・AI関連株への売りが強まるようだと日経平均株価の重荷になる可能性があるため、押し目待ち狙いの買いも慎重にさせることになりそうだ。

 AI関連株の動向を睨みながらの展開が意識されるなか、決算など個別に材料のある銘柄への短期的な売買が中心になりそうだ。12日の取引終了後に決算を発表したところでは、室町ケミカル<4885>、ADWAYS<2489>、CINC<4378>、フィットイージー<212A>、H.I.S.<9603>、のむら産業<7131>、日宣<6543>、イトクロ<6049>、さくらさく<7097>、丹青社<9743>などが注目される。



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