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内需やディフェンシブ株へのシフトを見極め

オープニングコメント
*08:30JST 内需やディフェンシブ株へのシフトを見極め
 16日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。15日の米国市場は、NYダウが41ドル安、ナスダックは137ポイント安だった。次期米連邦準備理事会(FRB)議長が率いるハト派寄りの政策を期待した買いが先行した。その後、NY連銀製造業景気指数や米住宅市場指数の結果を受けて、成長懸念が強まり下落に転じた。ハイテク株のバブル懸念や11月の米雇用統計の発表を控えていることも手掛けにくくさせた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の50095円。円相場は1ドル=155円20銭台で推移している。

 シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時49910円まで売られる場面もみられたが、5万円はキープして終えている。引き続き5万円近辺では押し目待ち狙いの買いが意識されやすく、底堅さがみられそうである。足元で支持線として意識されている25日線(50100円)辺りでの攻防が続くとみられ、まずは売り一巡後の底堅さを見極める必要はあるだろう。

 また、前週決算を発表した米オラクルやブロードコムの下げが続いており、米国では半導体・AI関連株に対するバブル懸念が高まっていることで、他の銘柄にシフトする動きがみられている。昨日の東京市場においてもアドバンテスト<6857>やソフトバンクG<9984>の弱さが目立つ一方で、金融や自動車株などが買われており、東証プライムの7割超の銘柄が上昇していた。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の出直りがみられないと日経平均株価のリバウンドは期待しにくいところであるが、内需やディフェンシブ株へのシフトがみられるようだと、センチメントが悪化することはなさそうだ。

 AI関連株の動向を睨みながらの展開が意識されるなか、出遅れ感のある内需系へのシフトが続くかを見極めたいところである。その他は決算など個別に材料のある銘柄への短期的な売買が中心になりそうであり、15日の取引終了後に決算を発表したところでは、フロンティアI<7050>、トーシンHD<9444>、クシム<2345>、テクノフレックス<3449>、ジェネパ<3195>、tripla<5136>、クロスフォー<7810>、グッドコムA<3475>、ドリーム・アーツ<4811>、GA TECH<3491>、ミガロHD<5535>、クラシコム<7110>、アセンテック<3565>、ギフトHD<9279>が注目される。また、NSグループ<471A>が東証プライムに上場する。



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