【中国の視点】ロシア:中国と急接近へ、欧米の経済制裁などに対抗
[14/03/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
ウクライナ南部クリミア自治共和国のロシア編入に対し、欧米などが対露制裁を強化している。また、主要7カ国(G7)がロシアを主要8カ国(G8)の枠組から当面排除すると決定した。
こうした状況を受け、ロシアの産業界が中国との協力強化を政府に呼び掛けている。ニッケル最大手ノリルスクニッケルは、中国や日本などへのニッケル輸出を拡大する方針を示したほか、中国との巨額な貿易決済を米ドルやユーロから人民元に切り替える可能性も示唆した。
また、ロシア連邦宇宙局はこのほど、欧米がコスモス2470号(ロシアの測地衛星)の電子部品供給を拒否した場合、中国からの輸入を検討すると発言。また、3カ月以内に中国の電子部門の安全報告などを提出する計画も明らかにした。
食品やエネルギー、金融分野では、中国からの豚肉輸入に関する交渉はすでに以前から開始していたほか、中国向けの石油・天然ガス供給を拡大させるため、石油大手ロスネフチが東シベリアでの投資を拡大すると発表したばかり。また、ロシア議会の金融市場委員会のアクサコフ委員長はこのほど、ロシア銀行に対するビザとマスターカードの決済停止について、中国の決済ネットワーク「銀聯(ユニオンペイ)」に移行する可能性を示唆した。
さらに、ロシアのラブロフ外相は、G8からのロシア除外がたいしたことがないと発言した。G8の役割が終えており、ロシアがG8にこだわるつもりがないと強調。また、主要20カ国・地域(G20)や国際連合安全保障理事会など国際的な交流ルートもあり、G8から除外されたことでロシアが世界から孤立されるわけではないと強調した。
なお、中国はウクライナ問題では中立的な立場を堅持しており、ロシアとの経済協力なら積極的に受け入れるとみられている。
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こうした状況を受け、ロシアの産業界が中国との協力強化を政府に呼び掛けている。ニッケル最大手ノリルスクニッケルは、中国や日本などへのニッケル輸出を拡大する方針を示したほか、中国との巨額な貿易決済を米ドルやユーロから人民元に切り替える可能性も示唆した。
また、ロシア連邦宇宙局はこのほど、欧米がコスモス2470号(ロシアの測地衛星)の電子部品供給を拒否した場合、中国からの輸入を検討すると発言。また、3カ月以内に中国の電子部門の安全報告などを提出する計画も明らかにした。
食品やエネルギー、金融分野では、中国からの豚肉輸入に関する交渉はすでに以前から開始していたほか、中国向けの石油・天然ガス供給を拡大させるため、石油大手ロスネフチが東シベリアでの投資を拡大すると発表したばかり。また、ロシア議会の金融市場委員会のアクサコフ委員長はこのほど、ロシア銀行に対するビザとマスターカードの決済停止について、中国の決済ネットワーク「銀聯(ユニオンペイ)」に移行する可能性を示唆した。
さらに、ロシアのラブロフ外相は、G8からのロシア除外がたいしたことがないと発言した。G8の役割が終えており、ロシアがG8にこだわるつもりがないと強調。また、主要20カ国・地域(G20)や国際連合安全保障理事会など国際的な交流ルートもあり、G8から除外されたことでロシアが世界から孤立されるわけではないと強調した。
なお、中国はウクライナ問題では中立的な立場を堅持しており、ロシアとの経済協力なら積極的に受け入れるとみられている。
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