週刊ダイヤモンド今週号より〜ソフトバンクに一石四鳥! ヤフーのイー・アクセス買収
[14/04/07]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 経済総合
「大金持ちの長男が、借金まみれの親を手助けるため、弟たちの将来性を買って引き取ることにした」。ヤフー<4689>が3月27日に発表した、国内携帯電話4位のイー・アクセス買収は、そんなふうに言い表すことができるかもしれないとダイヤモンド誌では指摘しています。
成長戦略を描く上で次の一手に困っていたヤフーは、今回の買収でキャリア事業という“武器”を手に入れます。加えて、加入者約1000万件、携帯ショップや量販店など約3000店舗の「拠点」も同時に獲得することになります。しかし、これはソフトバンク<9984>にとっても「渡りに船」であったのです。
有利子負債が9.2兆円まで膨らんでいた中、キャッシュリッチなヤフーから現金を引き出せた意味は大きいとみられます。また、ウイルコムとの合併計画が起爆剤となり得ず、行き詰っていたタイミングでのグループ内再編も果たせることになります。さらに、ヤフーを後ろ盾に、柔軟なサービスや格安プランを打ち出すことも可能となり、料金を引き上げて高級ブランド化してきたソフトバンクモバイルと、明確な差別化を図ることができることになります。
「電波対策」という視点でみると、今回の買収はさらに重みを増します。新たな周波数の分配をめぐり、携帯4社が名乗りを上げていますが、グループ内の2社が電波の分け前にあずかることには他社も反発していました。イー・アクセスがヤフーにくら替えすることで状況は一変、ヤフーに対する出資比率を総務省が求める33%にまで下げれば、他社の批判をかわすことができ、周波数帯を多く獲得する可能性も高まるのです。
<NT>
成長戦略を描く上で次の一手に困っていたヤフーは、今回の買収でキャリア事業という“武器”を手に入れます。加えて、加入者約1000万件、携帯ショップや量販店など約3000店舗の「拠点」も同時に獲得することになります。しかし、これはソフトバンク<9984>にとっても「渡りに船」であったのです。
有利子負債が9.2兆円まで膨らんでいた中、キャッシュリッチなヤフーから現金を引き出せた意味は大きいとみられます。また、ウイルコムとの合併計画が起爆剤となり得ず、行き詰っていたタイミングでのグループ内再編も果たせることになります。さらに、ヤフーを後ろ盾に、柔軟なサービスや格安プランを打ち出すことも可能となり、料金を引き上げて高級ブランド化してきたソフトバンクモバイルと、明確な差別化を図ることができることになります。
「電波対策」という視点でみると、今回の買収はさらに重みを増します。新たな周波数の分配をめぐり、携帯4社が名乗りを上げていますが、グループ内の2社が電波の分け前にあずかることには他社も反発していました。イー・アクセスがヤフーにくら替えすることで状況は一変、ヤフーに対する出資比率を総務省が求める33%にまで下げれば、他社の批判をかわすことができ、周波数帯を多く獲得する可能性も高まるのです。
<NT>










SEO関連




