NYの視点:来週はミンスクでの多国間首脳会議、米4-6月期GDP、PCEコアに注目
[14/08/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
8月19日付けのシカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで円の売り持ち高は前回から増加した。ユーロの売り持ち高も前回から増加し、2012年8月以来で最高となった。
■来週のポイント
地政学的リスクが解決に向かう様相は見られない。ウクライナ紛争に関してはロシアによる支援物資調達、外交的解決に向けてミンスクで開催される多国間首脳会議を睨んだ展開となる。米国の金融政策を見極める上で4-6月期の国内総生産(GDP)改定値やインフレ指標に注目が集まる。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)がよりタカ派寄りに傾斜するとの思惑も浮上し引き続きドルの支援材料となる。
●地政学的リスク
ウクライナ紛争
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
23日:メルケル独首相がキエフ訪問
26日:ベラルーシの首都ミンスクで欧州連合(EU)も加わった多国間首脳会議
地政学的リスクは緩和する気配がない。ウクライナ紛争で外交的解決を模索した多国間首脳会議を前に、ポロシェンコ・ウクライナ大統領はロシアの100台の支援物資運搬トラックが何の検査や許可なく越境したことを明らかにした。米NYタイムズ紙が「ロシアがウクライナに向けてミサイルを発射」と報じたことを受けて、米国国防総省はロシアに直ちに支援物資運搬車を退去させるよう要求。同時に、ウクライナに入ったロシアの輸送車に大きな懸念を表明した。
米国人のジャーナリストが処刑されたことを受けて、イラクの過激派への対処で米軍が関与を強める可能性が指摘されている。現在、最も危険な組織とされているISISの基盤を壊すためにはシリアやイラクにさらに介入する必要性が指摘されている。
ガザ紛争で、イスラエル軍はハマス幹部を標的にし弱体化を図る作戦にでている。停戦には程遠い。
●米国
28日:4-6月期国内総生産(GDP)改定値:予想前期比年率3.9%(速報4.0%)
29日:8月PCEコア:前年比+1.5%(予想+1.5%)
今後の金融政策を探る上で米商務省が発表する4-6月期国内総生産(GDP)改定値や8月PCE(個人消費支出)コアデフレーターに注目が集まる。PCE(個人消費支出)コアデフレーターは米連邦公開市場委員会(FOMC)が主要インフレ指標として注視している。この数値が2%に届かない限り利上げはない。
FOMCの見解が少しづつ統一され始めたことが楽観視されている。ハト派と見られていたイエレンFRB議長もジャクソンホールでの年次連銀シンポジウムで「インフレが一段と早く上昇すると同時に労働市場での回復ペースも加速し、2つの責務が目標値に向けて一段の改善が見られた場合、現在想定しているよりも早期の利上げも可能」「FOMCは2つの責務で著しい改善が見られ一段と目標に近づいた」と述べた。タカ派メンバーの見解が主流になりつつある。ただ、全般的な見通しが大きく変化したわけではない。結局、利上げ開始時期は「経済指標次第」ということのようだ。
ただ、今まで労働市場での「slackたるみ」を強調してきたイエレンFRB議長が「FOMCの論点が「slackたるみ」の度合いに移行した」と言及するなどから、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)がよりタカ派色を強めるとの思惑も強まりドルの支援材料となる。ING銀行のエコノミストは「見通しに著しい変化はないものの、早期利上げの見解を支持する姿勢へのシフトが見られる」と指摘。同氏は2015年4月の利上げ予想を維持している。
●欧州
米国ワイオミング州ジャクソンホールでの年次連銀シンポジウムでドラギECB総裁は「ECBは政策を一段と調整する準備がある」と発言したにとどまり、米連邦準備制度理事会(FRB)型の量的緩和導入などの具体策を示さなかった。最近の指標はユーロ圏の経済が引き続き弱いことを確認したが、失業などは金融政策だけで解決することは不可能と政府による対応を要請。同時に、「6月に実施した刺激策が需要を押し上げると自信」としており、しばらくは6月の理事会で決定した異例な緩和策の効果を見極める方針が示された。
●日本
23日:ジャクソンホールで黒田日本銀行総裁が講演
サプライズは予想されていない。しかし、公的資金がドル・円の下値を支えているとの思惑もあるなど、円安を促すような発言がなされる可能性も完全に除外できない。
【8/12IMM】
*日本円
ネット・円売り持ち:-87,271(8/19)←円売り持ち:-81,097(8/12)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077)
*ユーロ
ネット・ユーロ売り持ち:-138,825(8/19)←ユーロ売り持ち:-126,017(8/12)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高)
*ポンド
ネット・ポンド買い持ち:+13,287(8/19)←ポンド買い持ち:+18,799(8/12)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366)
*スイスフラン
ネット・スイスフラン売り持ち:-15,492(8/19)←スイスフラン売り持ち:-17,359(8/12)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331)
*加ドル
ネット・加ドル買い持ち:+7,281(8/19)←加ドル買い持ち:+17,998(8/12)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001)
*豪ドル
ネット・豪ドル買い持ち:+36,574(8/19)←豪ドル買い持ち:+29,546(8/12)
*NZドル
ネット・NZドル持ち:+12,032(8/19)←NZドル買い持ち:+13,429(8/12)
*メキシコペソ
ネット・ペソ買い持ち:+12,407 (8/19)←ペソ売り持ち:-41 (8/12)(直近買い持ち高最高:08年2/29+125,000)
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