NYの視点:FOMCの引き締めペース、市場は過小評価か
[14/08/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
ブラード・セントルイス連銀総裁はマーケットニュースインターナショナルとのインタビューで、7月29-30日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の声明に若干矛盾が見られると指摘した。声明では「すべて経済の展開次第」と言及すると同時に、「量的緩和第3(QE3)終了後もかなりの間ゼロ金利政策を維持する」と公約している。ブラード総裁は2014年の投票権を保有していないが、フォワードガイダンスにおいてゼロ金利据え置きを「considerable timeかなりの間」から「指標次第」に変更することが望ましいと主張した。また、QE終了後、最初のステップは再投資を終了することだと言及。また、最初の利上げは2015年の第1四半期を予想していることを繰り返した。ただ、正常化には2年ほどかかると見ている。賃金はインフレの先行指標ではなく遅行指標との見方で、市場はハト派に傾斜し過ぎていると指摘した。
米商務省が発表する4-6月期国内総生産(GDP)改定値では大幅な修正が予想されていない。消費や在庫の改善が貿易の悪化を相殺するため成長は広範に「変わらず」と見られている。キャピタルエコノミックスは成長が速報値の4.0%から3.9%へ小幅下方修正されると予想している。一部のストラティジストは米国の8月雇用統計が順調な雇用回復を示すと、フォワードガイダンスの変更で「considerable timeかなりの間」を削除する圧力がFOMCにかかるだろうと指摘。バンクオブアメリカのエコノミストも米国の経済がより柔軟性を増してきており緩やかなペースでの引き締めにも耐えうると見ている。ブラード・セントルイス連銀総裁と同様、市場がFOMCの引き締め開始の時期やサイクルのペースを過小評価している可能性も警告した。
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