古河電池の「水を注ぐ電池」に大きな注目
[14/09/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
古河電池<6937>と凸版印刷<7911>は8月29日、共同開発した非常用マグネシウム空気電池「マグボックス」を12月中旬より販売開始すると発表した。価格は約1万円となる予定。
「マグボックス」は233×226×226ミリのほぼ立方体で、最大電気量は300Wh 。約2リットルの水か海水を入れるだけで最大5日間発電でき、注水前の重さは1.6キログラム、注水後でも3.6キロしかないため容易に持ち運べる。USBタイプの出力端子を2個装備し、スマートフォン(高機能携帯電話)なら最大30回充電できる。新開発のリセットスイッチにより確実なオンオフ動作も可能となった。長期間の保存も可能なことから、災害時の非常用電源としての活用が見込まれる。まずは主に地方自治体などに販売していく予定だ。
マグネシウム空気電池は難燃性マグネシウムを負極物質、空気中の酸素を正極物質とする一次電池で、古河電池は数年前から開発を進め、2012年には実用レベルの製品技術を確立した。非常用電源としての実用化には、マグネシウム空気電池は外部の空気を取り入れるため水密構造を維持したまま大型化するための構造的課題があったが、凸版印刷の紙容器技術を融合させることで、電解液が漏れにくく、軽量かつ実用的な容量を実現できたという。また、紙容器であれば廃棄もしやすい。紙容器の電池は世界初となる。正極で酸素の反応を活性化させる触媒に、従来のプラチナやレアメタルではなく酸素還元触媒を使用する独自技術を用いてコストも削減した。
災害時の電源の確保は非常に重要であるため、乾電池などのように経年劣化せず長期間保存できる同製品への期待は高く、大きな注目を集めている。
<YU>
「マグボックス」は233×226×226ミリのほぼ立方体で、最大電気量は300Wh 。約2リットルの水か海水を入れるだけで最大5日間発電でき、注水前の重さは1.6キログラム、注水後でも3.6キロしかないため容易に持ち運べる。USBタイプの出力端子を2個装備し、スマートフォン(高機能携帯電話)なら最大30回充電できる。新開発のリセットスイッチにより確実なオンオフ動作も可能となった。長期間の保存も可能なことから、災害時の非常用電源としての活用が見込まれる。まずは主に地方自治体などに販売していく予定だ。
マグネシウム空気電池は難燃性マグネシウムを負極物質、空気中の酸素を正極物質とする一次電池で、古河電池は数年前から開発を進め、2012年には実用レベルの製品技術を確立した。非常用電源としての実用化には、マグネシウム空気電池は外部の空気を取り入れるため水密構造を維持したまま大型化するための構造的課題があったが、凸版印刷の紙容器技術を融合させることで、電解液が漏れにくく、軽量かつ実用的な容量を実現できたという。また、紙容器であれば廃棄もしやすい。紙容器の電池は世界初となる。正極で酸素の反応を活性化させる触媒に、従来のプラチナやレアメタルではなく酸素還元触媒を使用する独自技術を用いてコストも削減した。
災害時の電源の確保は非常に重要であるため、乾電池などのように経年劣化せず長期間保存できる同製品への期待は高く、大きな注目を集めている。
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