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NYの視点:Wall街、半数以上はFOMCがガイダンスを維持すると予想

注目トピックス 経済総合

米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を控え、米経済専門局CNBCが37人のエコノミスト、ファンドマネジャー、ストラティジストなどを対象に世論調査を実施した。その結果、回答者のうち41%が今回の会合でFOMCがフォワードガイダンス「資産購入策が終了したのち「considerable time相当の期間」異例な低金利を維持する」で「considerable time相当の期間」の文言を削除すると見ていることが明らかになった。ただ、回答者のうち半数以上はまだFOMCが声明を現行で維持すると予想している。10月会合で声明変更を予想しているのは24%。12月会合は24%。残りの11%は声明を変更し利上げのシグナルを送るのは12月会合以降になると予想している。

一方、市場がFOMCの政策変更を織り込んだことを活用し、早期利上げを示唆する良い機会になるとの見方もある。今回のFOMCではイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見や見通し(SEP: Summary of Economic Projections)も発表される。経済に関する見通しが楽観的になるためにFOMCがタカ派寄りになるとの見方も根強い。経済への見通しが上方修正されるのは9カ月ぶり。アレン・サイナイ・ディシジョンのエコノミストは「米国経済がやっと正常化した」との見方を示し、正常なビジネス拡大の中でゼロ金利は理にかなわず政策金利は上昇すべきだと主張している。また、FF金利誘導目標予想では、市場の利上げペースの見通しがFOMCメンバーの見通しを下回ることも明らかになった。一部のFRB高官が言及したように、市場による利上げの織り込み率が過小であれば、万が一、FOMCが声明を変更した場合、ドルの上昇余地がまだあることになる。

■フォワードガイダンスで「considerable time相当の期間」の文言を削減する時期

9月:41%
10月:24%
12月:24%
12月以降:11%

■利上げの時期

2015年6月(前回2015年7月)

■バランスシートの縮小開始時期

2015年12月

■利上げ打ち止め時期

2017年第3四半期3.2%(2017年第4四半期3.2%)

■FF金利誘導目標予想

2016年6月:0.98%(Fedの見通し1.2%)
2016年末:2.13%、(FRB2.4%)
2017年9月:3.22%(Fed3.75%)

■米10年債利回り

2014年末:2.76%
2015年6月末:3.16%(前回3.15%)
2015年末:3.43%(3.45%)

■世界リスク

1)欧州経済の弱さ:5.4%
2)ロシア、ウクライナ:5.0%
3)ISIS:4.7%
4)スコットランドの独立の可能性3.1%

■景気見通し

2014年:2.3%(前回1.9%)
2015年:2.9%(2.75%)

■回復における脅威

1)弱い雇用
2)税制
3)欧州

■今後12か月間に景気後退に陥る確率

15%、統計開始後2番目に低い

■インフレ見通し

2014年:2%
2015年:2.27%

■S&P

2014年末:2032
2015年6月末:2109
2015年末:2150



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