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NYの視点:10月FOMCでフォワードガイダンス変更の思惑

注目トピックス 経済総合

ブラード・セントルイス連銀総裁は、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)の決定を支持すると表明した。ブラード総裁は資産購入策が終了しないうちにフォワードガイダンス「相当の期間(considerable time)低金利を維持する」の中で「相当の期間」との文言を削除することは時期尚早だとした。同時に、次回10月の会合で資産購入策の終了とともに、「相当の期間」との文言を削除するのが「より自然」との見解を示した。FOMCは9月の会合で、経済が見通し通りに展開した場合、量的緩和第3弾(QE3)を10月会合で終了する見込みだとした。

ブラード総裁はフィッシャー米FRB副議長やプロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁のようにインフレ加速を懸念してFOMCの決定に反対することはなかったが、「現在のフォワードガイダンスは金融政策を指標ではなく時期によって決定しているとの誤解を招く」としたプロッサー総裁の意見に賛同するとし、利上げが指標次第であることを示すフォワードガイダンスに変更すべきだと推奨した。ブラード総裁はFOMCが2015年第1四半期末にも利上げを開始する可能性があると見ている。

ブラード総裁は2014年度の投票権を保有していない。しかし、中立派として知られる同総裁の見解は、たびたび、政策変更の際の先導的な役割を示すと見られている。2010年にブラード総裁はレポートの中で、デフレを回避するために米国証券の購入を要請。その後、FOMCは量的緩和第2弾(QE2)に踏み切った。FOMCの政策が異例な緩和策の解除の軌道にあることは、ドルの支援材料となる。



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