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NYの視点:米FRBは量的緩和(QE)を計画通り終了

注目トピックス 経済総合

米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)において6年にわたり経済の回復を支援するために実施してきた量的緩和(QE)を計画通り終了する決定をした。しかし、QEが終了しても異例な低金利は「considerable time相当の期間」維持することが適切であると再確認した。

イエレンFRB議長の会見が予定されていなかったため多くの市場関係者はFOMCでQE3の終了が決定されても、声明が前回とほぼ同様の内容に維持されると見ていた。しかし、声明は予想に反してタカ派色を強めた。FOMCはQE終了を決定したことに加え、1)労働市場の判断を上方修正したほか、2)インフレ見通しで下方リスクが低下したとの見通しを示した。また、3)前回会合で「フォワードガイダンスが経済の回復に一致しない」としFOMCの決定に反対票に投じたタカ派で知られるプロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁とフィッシャー米ダラス連銀総裁が今回の決定を支持した一方、「インフレ見通しの低迷、最近の長期インフレ期待の低下」を指摘しQE継続の必要性を主張したコチャラコタ米ミネアポリス地区連銀総裁が反対票に投じた。今後の金融政策にとり労働市場は鍵となる。労働市場の判断が改善されたため、早期の利上げ観測が再燃。ドルも一段の上昇が予想される。

■声明で注目されていた点

1)フォワードガイダンス「委員会は、資産購入プログラムの終了後、現在の評価をもとに、特にインフレやインフレ期待が長期目標である2%を下回っている状況下、FF金利誘導目標を0-0.25%のレンジに据え置くことが適切になると予想」は前回と変わらず

2)労働市場の評価
「労働市場の状況はいくらか改善」「労働市場の「 underutilization活用不足」は徐々に解消」「失業率は低下し、雇用は堅調に増加している」へ上方修正←前回「労働市場の状況はいくらか改善したが、失業率は高止まり、多くの雇用指標は「significant underutilizationかなりの活用不足」を示している。

3)反対票
コチャラコタ米ミネアポリス地区連銀総裁はインフレ見通しの低迷、最近の長期インフレ期待の低下を受けてQE継続を主張し決定に反対票に投じた←前回「フォワードガイダンスが経済の回復に一致していないとプロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁(タカ派)、フィッシャー米ダラス連銀総裁(タカ派)が決定に反対票を投じた」

4)インフレ
「インフレは引き続き長期の目標を下回った。市場に基づくインフレ調整指標はいくらか低下した」←前回「インフレは長期の目標を下回った」

5 )世界経済の弱さ、ドル高の言及なし



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