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政治から読み解く【経済と日本株】:松田公太氏「あまりクールじゃない」

注目トピックス 経済総合
参議院議員の松田公太氏は「あまりクールじゃない、クールジャパン機構がやっていること」とブログでコメントしている。要約すると、クールジャパン機構が出資が決定している案件は現在10件。この10件のうち3つは機構の株主(三越伊勢丹<3099>、エイチ・ツー・オー<8242>、バンナムHD<7832>)の事業。また、1つは機構の会長である飯島一暢氏が取締役をつとめているスカパー<9412>の事業とのこと。10件のうち4件(4割)、出資額にすると約290億円のうち174億円(6割)が特別の利害関係をもつ事業への出資となっていると松田氏は指摘している。

ブログの後半で、松田氏は「私は揚げ足をとりたいわけではなく、やる以上は正しい経営を行って、日本の新・旧文化を真に世界に広めるための経営をして頂きたいと思っています。お友達企業の中でお金を回すようなプロジェクトでは意味がありません。クールジャパンの法案が出来たときに心配したことが現実のものとなってきています。このままいくと国民のお金が1000億円単位で出されるようになるのが目に見えていますので、今後もしっかりとチェック機能を果たしていきたいと思います。」と結論付けている。

他の6つの出資案件のなかには「シンガポールにおけるジャパンフードタウン事業へ出資」で一般社団法人に出資しているなど大企業だけというわけではないようだ。とはいえ、出資金ベースでは特別の利害関係をもつ企業が6割を占めているという事実を見る限り、今後の出資案件を報じるニュースなどには関心を高めておく必要性はあろう。



<MT>

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