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(中国)メルセデス車にクレーム頻発、オーナー不満強まる

注目トピックス 経済総合
中国の三大高級車ブランドの一つであるメルセデス・ベンツを巡って、製品の不具合やアフターサービスの不満を訴える消費者が後を絶たない。不具合の内容はエンジン、タイヤ、トランスミッション、ブレーキなど重要部品にかかわるものが多い。ディーラーで修理をしても同じ問題が再発するケースや、部品交換を拒否されるケースが報告されている。品質保証期間中にもかかわらず、修理代を消費者に自費負担させるディーラーも多数存在。メーカーやディーラーへの消費者不信が増幅している状況だ。経済参考報が17日付で伝えた。
自動車クレーム情報サイト「中国汽車質量網」では昨年、131社の自動車製品に関するクレームが寄せられた。うちメルセデスのクレーム件数は、中国産車で249件、輸入車で215件。それぞれワースト29位、ワースト30位の汚名を着せられている。車種別では、Eクラス(国産・輸入車含む)、GLKクラス、Bクラスにクレームが集中した。
クレームが相次ぐ背景には、「数字至上主義のツケ」との声も一部で聞かれる。メルセデスの昨年の中国販売は28万1600台。中国高級車市場で3位の座にあるものの、アウディ(57万8900台)とBMW(45万6000台:MINIを含む)の上位2ブランドと比べると、その差は大きい。前年比での増加率は29.1%と業界平均を大きく上回ったが、その裏には、競合2社に追い付こうとする焦りも感じられる??と専門家は指摘している。
実際、メルセデスのクレーム問題は無視できない状況へと発展しているようだ。2013年7月には、車室内の異臭による健康不安などを訴えて、北京、上海、広州、深セン、南京など中国50都市のメルセデス車オーナーが一斉に立ち上がった。消費者権利を求めて一斉にシュプレヒコールを上げている。メルセデスが中国に進出して以来、最も大規模な消費者抗議活動へと発展した。

【亜州IR】



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