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中国の空気清浄機市場、消費者の高級品志向に当局が「待った」

注目トピックス 経済総合
大気汚染の問題がクローズアップされるなか、中国で空気清浄機市場が過熱している。特に海外ブランドやハイエンド機種は、売れ行きの好調が目立つ。一方で専門家は、空気清浄機で品質認証の偽装表示や、機能の誇大宣伝などが散見されていると警鐘を鳴らしている。消費者の高級品志向に待ったをかける格好だ。北京晨報が8日付で伝えた。

北京市の工商局は今年1月から、空気清浄機などの製品を対象に、市内1720カ所の小売店や80以上の通販サイトで検査を実施。製品機能の誇大宣伝や、受賞歴、メーカー規模、特許の偽装表示など、54件の不正行為を摘発した。PM2.5の除去率が99%以上、米国権威部門が品質認証済み、中国科学院と清華大学の教授・研究員400人が共同開発??など。いずれも消費者を欺く虚偽宣伝だと判明した。

国内で販売されている空気清浄機の価格設定は、ばらつきが大きい。家電量販最大手の蘇寧電器では、安い機種は800人民元、一番高いのは1万人民元以上。現在最も売れているのは、3000人民元ほどの国産品と、5000人民元以上の海外ブランドだ。専門家によれば、空気洗浄機の製造コストは通常1000人民元に過ぎない。小売りベースで合理的な価格帯は3000人民元以下という。

国家室内検測センターの宋広生・主任もまた、高価格やブランドが製品の品質を保証しているわけではないと話す。ドイツ企業との合弁ブランドと称する空気清浄機を例示。市中で販売されているものの、合弁先のドイツ企業の正体はサウナ設備メーカーだったと紹介した。また、ドイツ側が供給しているのは、製品の外殻だけという。市場で空気清浄機のブランドが700種を超えるほか、偽ブランドが多数混じっていたと報告した。

【亜州IR】



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