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アリババが優酷土豆を100%子会社へ、約46億米ドルで全面買収

注目トピックス 経済総合
中国の動画配信サイト最大手の優酷土豆(YOKU/NY)に対し、中国Eコマース最大手の
阿里巴巴集団(アリババ・グループ:BABA/NY)が再び買収を仕掛ける。アリババは
先週末、優酷土豆の全株式を買い取ると発表。アリババにとっては、今年最大の買収
案件になる見通しだ。
アリババはすでに、今年6月末時点で優酷土豆の株式18.3%を取得済み。今後は残
り81.7%の株式を買い取る予定で、買収価格は1株(ADR)当たり26.6米ドルと、15日
終値を約3割上回る水準に設定する。総額は約46億米ドル(約356億香港ドル)に上
り、先ごろ実施した蘇寧株の買い取り(株式19.99%を約350億香港ドルで取得)を上
回る規模になる。一方、買収提案が明らかになった後、優酷土豆のADRは16日、前日
比24%高の25.31米ドルまで上昇する場面がみられた(終値は24.91ドル)。
動画サイト中国最大手の優酷土豆は、アクティブユーザーが5億人を超えるなど業
界で圧倒的な存在感。アリババの蔡崇信・副主席は今回の買収について、「さまざま
な面でシナジー効果が見込める」と期待。例えば、傘下映画会社の阿里巴巴影業集団
(1060/HK)によるコンテンツ提供が可能になるほか、広告プロットフォームの阿里媽
媽も有効なマーケティングソリューションを提供できると説明した。
アリババが優酷土豆の買収に動く背景には、大手インターネット企業の間での競
争激化がある。ライバルの騰訊HD(テンセント:700/HK)は、傘下動画サイトの騰訊視
頻が先日、2億5000万人民元で人気番組『中国好声音』の独占放映権を獲得。また、
百度(BIDU/NASDAQ)傘下の動画サイト「愛奇芸」はネット小説のドラマ化に多額の
費用を投じた。

<買収効果には不透明な要素も>
もっとも、実際の買収効果は未知数な部分が多い。動画配信サイトの運営は、費
用がかさみ、採算性が必ずしも高くないためだ。
実際、優酷土豆の今年第2四半期の最終損失は3億4200万人民元に拡大。費用のな
かでも、版権の支払いが重しとなった(第1四半期と第2四半期の版権支払い費用はそ
れぞれ4億9500万人民元、3億6600万人民元。全体の収入の43%、23%を占める状
況)。
こうしたなか、アリババ株の先週末(16日)終値は、前日比0.29%高の71.99米ド
ルと小幅な上昇にとどまっている。

【亜州IR】



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