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(中国)1-5月投資は16年ぶり低成長、第2四半期GDP「6.5%割れ」も

注目トピックス 経済総合
中国経済の先行き不透明感が再び強まってきた。国家統計局が13日に発表した経済指標で、投資の大幅な減速が確認されたためだ。都市部の固定資産投資は1〜5月の累計で、前年同期比で9.6%増という水準(単月の数字は未発表)。1〜4月の10.5%から0.9ポイント減速し、16年ぶりの1ケタ成長にとどまった。消費の伸びも鈍化するなか、4〜6月期の国内総生産(GDP)成長率は、政府の目標レンジ(6.5〜7.0%)を割り込む可能性が指摘されている。香港メディアが14日伝えた。
統計局によると、都市部の固定資産投資は1-5月の累計で、前年同期比9.6%増の18兆7671億人民元(約302兆1995億円)。伸び率は市場予想の10.5%を下回った。投資の鈍化は、民間投資の急減速によるもの。国有企業の投資額が23.3%増えたのに対し、全体の6割を占める民間投資は3.9%増にとどまった。昨年10〜11%台の伸びを維持していた民間投資の伸び率は年初から鈍化し始め、今年1〜2月に6.9%、1〜3月に5.7%、1-4月に5.2%と推移している。
このほか、消費を示す小売売上高は5月、前年同月比10.0%増の2兆6611億人民元だった。伸び率は前月実績、市場予想の10.1%をともに下回り、昨年4月以来の低水準にとどまっている。
民間投資の減速について、統計局の報道官は◆石炭など過剰生産業種の業績悪化、◆銀行による民間企業への貸し渋り??などが背景にあると指摘している。ただ、教育や環境保護といった分野は平均以上の伸びを示していることから、「(投資の)構造は改善している」と述べた。
もっとも、1〜3月期の中国経済を下支えた投資が減速したことで、4〜6月期のGDP成長率は鈍化を強いられそうだ。オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミストは、固定資産投資が6月に一段とペースを落とした場合、4〜6月期のGDP成長率は6.5%を下回る可能性があると分析。野村のエコノミストも6.3%にとどまると予測している。

【亜州IR】



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