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欧米為替見通し:「ロシア(127位) 対 ウクライナ(144位)」

注目トピックス 市況・概況
本日21日の欧米市場のドル・円は、欧米英とロシアの対立が深刻化する懸念が高まっている中、欧州連合(EU)首脳会議でのロシア制裁への警戒感から、上げ渋る展開が予想される。


昨日から本日にかけて開催されている欧州連合首脳会議では、ロシアに対する追加制裁が協議されており、メルケル独首相が経済制裁になる、と述べていることから制裁内容に注目することになる。

ジョージ・ソロス氏は、ロシアへの効果的な制裁として、米国による戦略石油備蓄(SPR)の放出を提案している。オバマ米政権が戦略石油備蓄(SPR)を放出することで、原油価格100ドル以上で予算を組んでいるロシアへの効果的な制裁となり、ロシアからのガス供給停止に怯えている欧州諸国への支援にもなる。


世界各国の汚職実態を監視する非政府組織「トランスペアレンシー・インターナショナル」は、世界177の国・地域の「腐敗認識指数」---公共部門の汚職レベルを0(腐敗度が高い)から100(腐敗度が低い)までに指数化し、国別にランキングしたもの---を発表している。

腐敗と経済の健全性とは密接な関係がある模様で、金融危機に陥った欧州重債務国は、ポルトガルが33位、スペインが40位、キプロス31位、ギリシャが80位だった。


ウクライナのランキングは144位で、ロシアの127位よりも腐敗度が高い。
(参考:日本 18位、米国 19位)

元外務省主任分析官の佐藤優氏は、ロシアを「毒ヘビ」、ウクライナを「毒サソリ」に喩えている。

もし欧州連合が欧州寄りのウクライナ暫定政権を抱え込んだ場合、キプロスやギリシャ以上の金融危機を抱え込むことになる。




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