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ユーロ週間見通し:インフレ率低下や失業率高止まり、ECBの金融政策を見極める展開

注目トピックス 市況・概況
■ユーロは反転、国際通貨基金によるウクライナ支援を好感

ユーロ・ドルは、ドラギ欧州中銀総裁がユーロ高による物価抑制の影響を注視すると発言したことや、バイトマン独連銀総裁が量的緩和を容認し、ユーロ売りが一時優勢となったが、ウクライナ政府が国際通貨基金(IMF)と140億ドル超の財政支援に合意したことでユーロは反転した。

ユーロ・円は、3月期末決算に向けた本邦機関投資家のリパトリ(ユーロ建て資産売却・円買い)が観測されたことで一時140円を下回ったが、ユーロ売り・米ドル買いが急速に後退したことで週末前に141円台に戻した。

取引レンジ:ユーロ・ドル1.3705ドル-1.3876ドル、ユーロ・円139円97銭-141円89銭

■欧州中央銀行定例理事会に要注目

ユーロ・ドルは、欧州中央銀行定例理事会での金融政策を見極める展開となる。ユーロ圏のインフレ率がインフレ目標(2.0%を下回る水準)を下回る1.0%以下で推移しており、失業率がユーロ導入後の高値高い水準圏で推移していることで、利下げ、マイナス金利導入、量的緩和などが警戒されている。

ユーロ・円は、ウクライナ情勢への警戒感からリスク回避の円買い圧力が強まりつつあるものの、日本銀行による異次元の量的・質的金融緩和第2弾期待で下値は限定的か。

○発表予定の主要経済指標・注目イベント
・3月31日(月):(ユーロ圏)3月消費者物価指数、4月1日(火):(ユーロ圏)2月失業率、4月3日(木):(ユーロ圏)2月小売売上高、欧州中央銀行が政策金利発表

予想レンジ:ユーロ・円138円00銭-143円00銭/ユーロ・ドル1.3500ドル-1.4000ドル



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