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本日25日の欧米市場のドル・円は、ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開が予想される。

プーチン・ロシア大統領は、ウクライナ暫定政権に対して、5人の死者が出た分離派への攻撃を停止するように警告し、ロシアは状況の展開を見守り現地の実情に基づいて結論を出す、と述べている。

ラブロフ・ロシア外相は、「ウクライナ国内のロシア人や合法的権益への攻撃は、ロシア連邦への攻撃。攻撃を受ければ必ず対応する」と警告している。

ケリー米国務長官は、ウクライナ国境で軍事演習を再開したロシアに対してジュネーブ合意の順守を求めつつも、時間切れが近い、と警告している。

プーチン・ロシア大統領の当面の目的は、5月25日のウクライナ大統領選挙の妨害であり、「ロシア系住民の保護」という大義名分を掲げて、5月9日の対独戦勝記念日あたりに軍事介入する可能性が高まりつつある。

オバマ米大統領がシリアで設定した「レッドライン（越えてはならない一線）」は、プーチン・ロシア大統領の仲裁により空爆を思い止まることができた。

ウクライナでのレッドラインは、ロシア軍によるウクライナ東南部への軍事介入と思われるが、オバマ米大統領が尖閣諸島を日米安全保障条約の適用範囲と明言したことで、中国に仲裁役が期待できない状況になっている。

【今日の欧米市場の予定】

17：30　英・3月小売売上高（前月比予想：-0.4％、2月：+1.7％）
18：30　ロシア中央銀行が政策金利発表（7.00％で現状維持の予想）
22：55　米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値（予想：83.0、速報値：82.6）
23：00　メキシコ中央銀行が政策金利発表（3.50％で現状維持の予想）



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