欧米為替見通し:地政学的リスクと米国のインフレ率に要注目
[14/06/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日26日の欧米市場のドル・円は、地政学的リスクへの警戒感から上げ渋る展開が予想される中、米国の5月のインフレ率に注目する展開となる。
ドル・円のテクニカル分析では、一目均衡表の雲(101円75銭-102円46銭)の中での推移となっており、下値支持帯は、200日移動平均線の101円66銭付近となる。
米国の1-3月期の国内総生産(GDP)確報値は、国内総生産(GDP)の約70%を占める個人消費が悪天候により低迷していてことで、前期比年率-2.9%に落ち込んだ。4-6月期は悪天候要因が剥落し、オバマケア要因などで、回復することが予想されており、米国5月の個人消費に注目することになる。
また、米国連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している米国5月のコア個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比+1.6%と予想されていることで、インフレ目標(+2.0%)の接近を受けた米国連邦準備理事会(FRB)高官の反応に注目することになる。
プーチン露大統領が軸となっているウクライナ紛争は、ポロシェンコ・ウクライナ大統領と親露武装勢力が27日まで停戦しており、27日からは中東イスラム圏でラマダンが始まる。プーチン露大統領が支援しているアサド・シリア大統領がイラク西部に対して空爆を行っており、来週以降のウクライナとイラク情勢の進展に注目することになる。
また、26-27日に欧州連合(EU)首脳会議が開催されるが、ウクライナ紛争への対応策に注目することになる。
【今日の欧米市場の予定】
21:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:31万件、前回:31.2万件)
21:30 米・5月個人消費支出(前月比予想:+0.4%、4月:-0.1%)
21:30 米・5月個人所得(前月比予想:+0.4%、4月:+0.3%)
21:30 米・5月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.6%、4月:+1.4%)
21:30 ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演(経済戦略としての人的投資)
02:00 米財務省7年債入札(290億ドル)
02:05 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(金融政策と所得の不平等)
欧州連合(EU)首脳会議(27日まで)
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