後場に注目すべき3つのポイント〜中小型株中心に押し目買い意欲は強い
[14/07/11]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・SQ値を幻として下に残しているが
・ドル・円は101円31銭付近、欧州金融危機懸念などで軟調に推移
・ミクシィ<2121>などでの短期値幅取りが継続、中小型を中心に押し目買い意欲が強い
■SQ値を幻として下に残しているが
日経平均は小幅に続落。40.20円安の15176.27円(出来高概算11億6000万株)で前場の取引を終えた。ポルトガル大手行の信用不安で欧州市場が下落した流れが嫌気された。幅広い銘柄が売り先行で始まったこともあり、日経平均は寄り付き直後に15101.49円まで下げている。SQ値は概算で15084.06円だった。ただ、SQ値を幻として下に残すなか、その後は下げ幅を縮める展開となり、一時15200円を回復する局面をみせている。
セクターでは朝方こそ33業種すべてが下げて始まったが、前引けでは鉱業、石油石炭、医薬品、空運、情報通信、パルプ紙、食料品、倉庫運輸などがプラス圏を回復。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の7割近くを占めている。また、中小型株の物色も活発であり、マザーズ指数は朝方こそ2%近く下げていたが、その後一時プラスに転じていた。また、昨日新規上場した鳥貴族<3193>は一時ストップ高をつけている。
日経平均はギャップ・ダウンで始まった後はSQ値を幻として下に残しての切り返しをみせており、理想的な動きであろう。ただし、25日線が上値抵抗として意識されるようだと、大引けにかけてはポジション調整なども警戒されやすい。また、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>についても、一目均衡表の雲下限レベルからの切り返しをみせているが、雲上限を突破する勢いはない状況である。再び雲下限に接近するような値動きをみせてくるようだと、中小型株などへも利益確定に向かわせやすいだろう。
また、日経平均は週間ベースの一目均衡表の雲上限(15250円辺り)を割り込んで終える可能性があり、神経質にさせよう。来週から本格化する米企業決算を見極めたいとする様子見ムードにもつながりそうだ。
■ドル・円は101円31銭付近、欧州金融危機懸念などで軟調に推移
ドル・円は101円31銭付近で推移。ドル・円は、地政学的リスク、欧州金融危機懸念から軟調に推移。ユーロ・ドルは、1.3596ドルから1.3608ドルで推移。ウクライナ紛争への警戒感、欧州金融危機懸念から上げ渋る展開。ユーロ・円は、137円72銭から137円90銭で推移。
12時12分時点のドル・円は101円31銭、ユーロ・円は137円81銭、ポンド・円は173円58銭、豪ドル・円は95円12銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均は先物主導で下げ渋り、25日線との攻防に
・鳥貴族<3193>が一時ストップ高まで急伸、需給面主導で上値追いが続く
・ミクシィ<2121>などでの短期値幅取りが継続、中小型を中心に押し目買い意欲が強い
☆後場の注目スケジュール☆
<海外>
15:00 独・6月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.0%、速報値:+1.0%)
<KO>










SEO関連




