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本日15日の欧米市場のドル・円は、地政学的リスク（ウクライナ・中東）への警戒感から上げ渋る展開の中、イエレンFRB議長の議会証言に注目することになる。

ドル・円のテクニカル分析では、一目均衡表の雲（101円95銭-102円46銭）、200日移動平均線（101円88銭）の下で推移していることで、下落トレンドの可能性が高まりつつあるものの、「強気の乖離」により反発の可能性もあり、動きづらい展開となっている。

イエレンFRB議長の上院銀行委員会での証言では、連邦公開市場委員会（FOMC）全体の見解が表明されることで、今年の連邦公開市場委員会（FOMC）声明、議事録、景気判断が再確認されることになる。

6月の連邦公開市場委員会（FOMC）議事録で出口戦略に関する協議が行われ、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のFEDウォッチャー、ヒルゼンラス記者が、地区連銀総裁の間で早期利上げ論が支配的になりつつある、と報じていることで、質疑応答に注目することになる。

イエレンFRB議長の個人的な見解としては、米国の労働参加率が1978年以来の低水準で低迷していることで、低金利政策の長期化が再確認されると予想されている。

カーニー英中銀総裁の議会証言では、最近の住宅価格の上昇基調を受けて、早期利上げの可能性を示唆していることで、利上げの時期のタイミングを探る展開となる。

【今日の欧米市場の予定】

17：30　英・6月消費者物価指数（前年比予想：+1.6％、5月：+1.5％）
17：30　英・6月生産者物価コア指数（産出：前年比予想：+1.0％、5月：+1.0％）
18：00　カーニー英国中央銀行総裁が議会証言
18：00　ユーロ圏・7月ZEW調査期待指数（6月：58.4）
18：00　独・7月ZEW調査期待指数（予想：28.2、6月29.8）
21：30　米・6月小売売上高（前月比予想：+0.6％、5月：+0.3％）
21：30　米・7月NY連銀製造業景気指数（予想：17.00、6月：19.28）
21：30　米・6月輸入物価指数（前月比予想：+0.4％、5月：+0.1％）
23：00　米・5月企業在庫（前月比予想：+0.6％、4月：+0.6％）
23：00　イエレン米連邦準備制度理事会（FRB）議長が上院銀行委員会で証言

BRICS首脳会議（16日まで）



＜KO＞