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前場に注目すべき3つのポイント〜日産自の決算は市場コンセンサスを上振れ

注目トピックス 市況・概況

29日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:売買意欲は枯れない
■外資系証券の注文動向:差し引き20万株の売り越し
■前場の注目材料:国交省、マイナンバーを自動車分野にも対応へ

■売買意欲は枯れない

☆日経225想定レンジ:上限15650円-下限15500円

29日の東京市場は堅調な相場展開が見込まれる。28日のNY市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)や雇用統計などの重要イベントを控えていることもあり、手控えムードの強い相場展開だった。一方でシカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の15565円としっかり。円相場は1ドル101円85銭水準と、若干円安傾向での推移に。

日経平均は前日の上昇で心理的な上値抵抗だった15500円を6ヶ月ぶりに回復した。決算発表が本格化しており、結果を見極めたいとのムードは強そうだが、抵抗をクリアしたことによりショートカバーも入りやすい。また、銀行など相対的に出遅れていたセクターや銘柄への見直しの流れが強まるなど、先高期待が高まりやすいだろう。

そのため、日経平均は15500円処での攻防としても、好業績銘柄や出遅れセクターへの物色により、地合いは良好とみられる。米国ではFOMCや雇用統計など重要イベントを控えているほか、ウクライナやイスラエルの情勢の混迷が警戒されるものの、影響は限定的になりそうだ。

主要企業の好決算が安心感につながるなか、日経平均が節目を捉えたことでトレンドが強まりやすく、外部要因などから調整をみせる局面においては、押し目拾いの好機となることも考えられる。また、決算材料では日替わり物色になりやすいが、今のところ決算発表後も好業績銘柄へは断続的な買いが続いている。中小型株やテーマ株物色も活発であり、夏枯れ相場などの声も聞かれるなか、売買意欲は枯れないだろう。

■外資系証券の注文動向:差し引き20万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り630万株、買い610万株、差し引き20万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

7月22日(火):150万株の売り越し
7月23日(水):130万株の買い越し
7月24日(木):290万株の売り越し
7月25日(金):200万株の買い越し
7月28日(月):200万株の売り越し

■前場の注目材料

・日産自<7201>、4-6月期営業利益は1226億円とコンセンサスを上回って着地
・村田製<6981>、4-6月期営業利益は360億円程度とコンセンサスを上回る公算
・国交省、マイナンバーを自動車分野にも対応へ


☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:30 6月完全失業率(予想:3.5%、5月:3.5%)
08:30 6月有効求人倍率(予想:1.09倍、5月:1.09倍)
08:30 6月家計調査消費支出(前年比予想:-4.0%、5月:-8.0%)
10:30 石田日銀審議委員講演(山口)



<KO>

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