9日の米国市場ダイジェスト:ダウは97ドル安、大手行への資本規制強化懸念が強まる
[14/09/10]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは97ドル安、大手行への資本規制強化懸念が強まる
NYダウ ナスダック
終値 :17013.87 終値 :4552.29
前日比:-97.55 前日比:-40.00
始値 :17110.39 始値 :4588.83
高値 :17111.55 高値 :4599.03
安値 :16993.29 安値 :4544.44
9日の米国株式相場は下落。ダウ平均は97.55ドル安の17013.87、ナスダックは40.00ポイント安の4552.29で取引を終了した。連銀が米大手行への資本規制を一段と強化するとの観測が嫌気され、金融セクターを中心に売りが先行。アップル(AAPL)の新製品発表イベントに注目が集まったものの、イベント終了後に売りが優勢となった。また、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、早期利上げへの警戒感も強まった。セクター別ではヘルスケアを除き全面安となっており、特に小売や公益事業の下落が目立った。
携帯端末メーカーのアップル(AAPL)は、画面を大型化した新型「iPhone」2種とモバイル決済サービス、腕時計型のウェアラブル端末を発表し、株価は乱高下となった。オーガニック食品メーカーのアニーズ(BNNY)はゼネラル・ミルズ(GIS)による買収提案を受けて急騰。一方で、ファストフードのマクドナルド(MCD)は、8月の既存店売上が中国の期限切れ肉問題などの影響で大幅落ち込んだことが嫌気され、軟調推移となった。オークションサイトのイーベイ(EBAY)は、アップルの支払いサービス参入で、傘下の決済サービス、ペイパルの業績悪化懸念から下落した。
連銀は、米大手行は依然として大きくシステムリスクが高いとの理由で、資本規制を国際基準以上に厳しく設定することを検討している模様だ。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は106円20銭、米国債券利回り上昇に伴うドル買い
ドル・円は106円47銭まで上昇後、106円04銭へ反落し106円20銭で引けた。米国の早期利上げ観測が再燃し米国債券利回り上昇に伴うドル買いが再燃したほか、日本の追加緩和観測を受けた円売りが継続。その後、予想を下振れた米7月JOLT求人件数を受けてドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは、1.2874ドルまで下落後、1.2958ドルまで反発し1.2939ドルで引けた。ユーロ・クロス絡みの買いが優勢となった。ユーロ・円は、136円79銭から137円50銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.6127ドルから1.6060ドルへ下落した。スコットランド独立の是非を問う住民投票への警戒感が引き続き圧力となった。ドル・スイスは、0.9369フランまで上昇後、0.9315フランへ反落した。
■NY原油:反発で92.75ドル、米在庫統計への思惑で買い先行
NY原油は反発(NYMEX原油10月限終値:92.75 ↑0.09)。米国内の原油在庫の減少予想で時間外取引から買われており、寄り付近の93.68ドルが高値となった。その後は、NYダウの下落やドル高の進行などをみながら、一時92.52ドルまで下落したが、下げ渋りとなった。
日本時間10日夜に米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)の発表が予定されており、国内全体の在庫の減少幅が拡大すると予想され、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫も減少が続くとみられている。ワイオミング州からクッシングに向かうパイプラインの完成が、11月までずれ込むとの観測も注目された。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.14ドル -0.21ドル(-1.28%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.91ドル -0.95ドル(-2.73%)
ゴールドマン・サックス(GS)177.40ドル -2.71ドル(-1.50%)
インテル(INTC) 34.91ドル -0.42ドル(-1.19%)
アップル(AAPL) 97.99ドル -0.37ドル(-0.38%)
グーグル(GOOG) 581.01ドル -8.71ドル(-1.48%)
フェイスブック(FB) 76.67ドル -1.22ドル(-1.57%)
キャタピラー(CAT) 107.40ドル -0.51ドル(-0.47%)
アルコア(AA) 17.11ドル +0.10ドル(+0.59%)
ウォルマート(WMT) 76.74ドル +0.21ドル(+0.27%)
<KO>










SEO関連




