後場に注目すべき3つのポイント〜安倍首相、黒田日銀総裁講演に注目へ
[14/09/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は節目の16000円が射程に、連休控え先回りも
・ドル・円は107円32銭付近、安倍首相と黒田日銀総裁の講演期待
・大型株指数の上昇が目立つ、大型株への資金シフトが継続
■日経平均は節目の16000円が射程に、連休控え先回りも
日経平均は5日続伸。61.30円高の15970.50円(出来高概算17億3000万株)で前場の取引を終えた。米国市場が地政学リスクを嫌気してまちまちだったことが上値の重しとなり、日経平均は小幅に反落で始まった。しかし、大阪日経225先物は15870円とシカゴ清算値(15835円)を上回ってのスタート。円相場は1ドル107円台での推移となっており、円安が下支えとなる格好に。SQ概算値は15915.98円、SQに絡んだ商いは、225型で差し引き3万株程度の買い越しだった。
ただ、日経平均は寄り付き後直ぐにプラスに転じると、円安の流れを受けて、その後もじりじりと上げ幅を広げる展開となっている。セクターでは輸送用機器、医薬品、倉庫運輸、電力ガス、機械、銀行、ゴム製品、情報通信、精密機器、その他製品などが堅調。一方で、石油石炭、建設、海運、その他金融、保険、鉱業、陸運などが冴えない。日経平均構成銘柄は高安まちまちだが、ソフトバンク<9984>、アステラス薬<4503>、トヨタ自<7203>、東エレク<8035>、日東電<6988>、富士重<7270>などが日経平均をけん引する格好に。
為替市場では円安基調が続く中、トヨタ自<7203>など自動車株が綺麗な反応をみせている。ソフトバンク<9984>の強い値動きもあって、日経平均は節目の16000円が射程に入っている。3連休を控えていることから積極的な上値追いは限られようが、先高期待が強まるなか、先回り的な買いも意識されやすいところか。
来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて動きづらいところではあるが、一方で日銀の黒田総裁の講演を控えており、為替の円安の流れが続くとの見方などが、輸出関連への業績期待につながり、日経平均を押し上げる展開にもなりそうである。
■ドル・円は107円32銭付近、安倍首相と黒田日銀総裁の講演期待
ドル・円は107円32銭付近で推移。ドル・円は、昨日会談した安倍首相と黒田日銀総裁の講演への期待感から強含みに推移しているものの、107円50銭のオプション・バリアーの防戦売りで上値は限定的。ユーロ・ドルは、1.2915ドルから1.2926ドルで推移。欧米による対ロシア制裁への警戒感から動意に乏しい展開。ユーロ・円は、138円27銭から138円66銭まで堅調推移。
12時17分時点のドル・円は107円32銭、ユーロ・円は138円64銭、ポンド・円は174円23銭、豪ドル・円は97円31銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・ドル・円の円安基調継続を受けて日経平均は強含み
・大型株指数の上昇が目立つ、大型株への資金シフトが継続
・安倍首相、黒田日銀総裁講演に注目へ
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
13:30 安倍首相が講演
13:30 7月鉱工業生産確報(速報値:前月比+0.2%)
15:05 黒田日銀総裁が講演(政策研究大学院大学)
<KO>










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