後場に注目すべき3つのポイント〜円安一服やソフトバンクの大幅安が指数の重し
[14/09/22]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・そろそろ下げ渋るところ、権利取り狙いの押し目買い意欲は強そう
・ドル・円は108円69銭付近、岩田元日銀副総裁発言などで軟調推移
・ソフトバンク<9984>の大幅安が指数の重し、アリババ上場で材料出尽くし感が先行
■そろそろ下げ渋るところ、権利取り狙いの押し目買い意欲は強そう
日経平均は反落。131.75円安の16189.42円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えている。19日の米国市場がまちまちだったほか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の16210円であり、先週の大幅上昇の反動が意識されやすい状況。また、ソフトバンク<9984>はアリババ上場でいったんは材料出尽くし、ファーストリテ<9983>は先週末の大幅な上昇の反動もあって利食い先行となり、日経平均の重しとなっている。また、円相場は1ドル108円85銭辺りと、やや円安が一服していることも手掛けづらくさせている。
セクターでは鉱業、空運、輸送用機器、銀行、保険、卸売などが上昇。一方で、情報通信、パルプ紙、建設、海運、金属製品、その他金融、化学などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも下げているが、小幅な下げにとどまっている。
ソフトバンク<9984>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、京セラ<6971>、TDK<6762>、東エレク<8035>などが利食いに押されており、日経平均の上値の重しになっている。祝日を挟むこともあり、積極的な参加者も限られていると考えられる。ただ、日経平均は先週末の安値水準まで調整を見せてきている。マドを埋めてくる調整は考えづらく、そろそろ下げ渋りをみせてきそうである。テクニカル面ではボリンジャーバンドの+2σレベルを下回ってきており、過熱感は和らいでいる。
もっとも、祝日を挟むため出来高は膨らみづらく、ボトム意識からの大きな切り返しも期待しづらい。ソフトバンクはボリンジャーバンドの+1σまで下げてきており、同社の下げ渋りを横目で睨みながらの対応になりそうだ。一方で、増配を発表した企業などへは素直に好感した買いが向かっている。円安を背景に業績上振れ期待が高まる中、権利取り狙いの押し目買い意欲は強そうである。
■ドル・円は108円69銭付近、岩田元日銀副総裁発言などで軟調推移
ドル・円は108円69銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が弱含みに推移していること、岩田元日銀副総裁発言「円安は自国窮乏化」を受けて軟調推移。ユーロ・ドルは、1.2815ドルから1.2858ドルで推移。ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、140円10銭から139円79銭まで軟調推移。
12時24分時点のドル・円は108円69銭、ユーロ・円は139円83銭、ポンド・円は177円80銭、豪ドル・円は97円23銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均はドル・円相場の円安一服で先週の大幅上昇の反動が強まる
・ソフトバンク<9984>の大幅安が指数の重し、アリババ上場で材料出尽くし感が先行
・秋分の日を控え積極的に参加しづらい状況、見送りムード優勢の展開が継続へ
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
14:00 8月全国スーパー売上高
16:00 8月コンビニエンスストア売上高
<KO>










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