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政策や好業績期待などを手掛かりとした個別対応に【クロージング】

注目トピックス 市況・概況

29日の日経平均は反発となり、80.78円高の16310.64円(出来高概算18億5000万株)で取引を終えた。26日の米国市場は、4-6月期GDP改定値が上方修正されたことが好感され、NYダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の16365円となり、これにサヤ寄せする格好でのスタートとなった。しかし、買い一巡後はこう着感の強い展開となり、日経平均は寄り付き直後につけた16344.32円を高値に上げ幅を縮めていた。

ただ、後場寄り付き後には16262.00円まで上げ幅を縮めたが、安倍首相の所信表明演説が伝わると円相場が円安に振れ、これを受けて日経平均については16300円を回復して取引を終えている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、機械、建設、その他製品、金属、電気機器などが堅調。半面、パルプ紙、石油石炭、海運、その他金融などが一服に。

日経平均は16300円を挟んでの狭いレンジ取引となった。指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>やファナック<6954>がマイナス圏で推移していたこともあり、強気になり難い需給状況だったとみられる。また、今後決算が本格化する中、タイミングとしては業績修正が出やすい時期であり、業績期待の大きい銘柄などに資金が向かいやすいだろう。

もっとも、こう着感の強い状況が続くようだと、次第に週末の米雇用統計を見極めたいとのムードに向かわせる可能性がある。そのため、政策や好業績期待などを手掛かりとした個別対応になりそうである。



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