日本株見通し:利益確定の動きが先行へ、決算を手掛かりとした個別対応
[15/01/28]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
28日の東京市場は上げ一服の展開になりそうである。27日の米国市場では、NYダウが290ドルを超す下落となった。決算発表が本格化する中、マイクロソフトの減益決算、これを受けた投資判断引き下げの動き。そのほか、プロクター・アンド・ギャンブル、キャタピラーなどもコンセンサスを下回るなど、主要企業の相次ぐ冴えない決算が嫌気された。27日の日経平均は300円近い上昇をみせたこともあり、米株安の流れを受けて利益確定の動きが先行しそうだ。
一方で、取引終了後に米アップルが発表した2014年10-12月期決算は、純利益が前年同期比38%増の180億2400万ドル(約2.1兆円)だった。主力のiPhoneの販売台数は7446万台と前年同期から46%増加。中国・シンガポール・ブラジルで倍増した。売上高及び利益ともアナリスト予想を上回り、時間外取引で上昇して推移している。この流れを受けて、電子部品など関連銘柄への押し目買い意欲は強そうである。
さらに、連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を控えていることもあり、下を売り込む流れは強まらないだろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の17635円と底堅い。日経平均は昨日の上昇で、17530-17630円辺りでマドを空けている。利食い先行もこのマド上限レベルでの踏ん張りをみせてくるようだと、先物主導でショートカバーを誘い込みやすいだろう。
物色の流れとしては決算を手掛かりとした個別対応。アップルなどテーマ関連の一角。また、今晩の米国ではフェイスブックの決算が予定されており、SNS関連などへの思惑的な動きにつながる可能性もありそうだ。キャタピラーの決算を受けて、建機など機械株には売りが強まりそうだが、決算を控えているコマツ<6301>などは押し目拾いの好機となるか。
<TN>









SEO関連




