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大胆な株主還元策がコンセンサスとなりハードル上がる【クロージング】

注目トピックス 市況・概況

28日の日経平均は反発。75.63円高の20058.95円(出来高概算20億8000万株)で取引を終えた。ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>がけん引する格好となり、終値では2日ぶりに2万円の大台を回復した。決算発表が本格化するなか、前日に決算を発表したファナックは、15年3月期から配当性向を従来の2倍の60%に引き上げると発表。また、総還元性向で、今後5年間の平均で最大80%の範囲内で自社株買いを行うと伝えられるなか、買い気配スタートとなった。

一方で東エレク<8035>は米アプライドマテリアルズとの経営統合契約を解約すると発表。三角株式交換も取りやめると伝えられるなか、売り気配から始まっている。その他、コマツ<6301>やキヤノン<7751>など、決算内容が嫌気される格好で売りが先行するなど、決算の結果により明暗を分けている。

また、ザラバに決算を発表する企業が増えており、特に自社株買いなどを発表する企業が目立っており、これを受けて株価の急動意もみられている。一方、期待はずれともなれば嫌気売りから大きく売り込まれる動きもみられており、手掛けづらさも意識されている。

決算については企業側もインパクトを狙う格好から、想定を上回る株主還元策を発表してきている。ただし、今回のファナックの還元策により、今後決算を発表する企業に対しては、相当サプライズのある対策を発表できないと、一時的な株価反応にとどまる可能性がある。ハードルが上がった感があり、ここは売り一巡後の押し目拾いに妙味がありそうだ。



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