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前場に注目すべき3つのポイント〜追加緩和後退も景気判断の上方修正を素直に好感できるか

注目トピックス 市況・概況

22日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:追加緩和後退も景気判断の上方修正を素直に好感できるか
■外資系証券の注文動向:差し引き70万株の売り越し
■前場の注目材料:首相、アジアで13兆円規模のインフラ投資へ


■追加緩和後退も景気判断の上方修正を素直に好感できるか

22日の東京市場は、高値圏でのこう着感の強い相場展開になりそうだ。21日の米国市場は、4月の景気先行指数が予想を大きく上振れたことが好感された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円高の20245円となり、朝方はこれにさや寄せする格好からのスタートが見込まれる。

その後は、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めることになり、こう着相場に。日銀は景気判断の上方修正を検討するとみられており、追加緩和への期待感が後退する可能性がある。想定内とはいえ、緩和メリットセクターの一角が足元で堅調な動きをみせているため、反動が警戒される。一方で、現状維持とは言え決定会合後も緩和メリットセクターへの物色が強まるようだと、相場全体へのプラスインパクトが強まりそうである。

ただし、週明けの米国市場がメモリアルデーの祝日となるため、海外勢のフローは膨らみづらいと考えられる。商いが膨らみづらい中では、個別やテーマ株が中心になりやすいだろう。物色としては、安倍首相がアジアのインフラ整備に今後5年間で約13兆円を投じるとの発表を受けて、インフラ関連に短期資金が向かいやすい。その他、タイの高速鉄道計画に新幹線が採用される見通しになったと伝えられており、関連銘柄への注目が高まろう。

■外資系証券の注文動向:差し引き70万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1100万株、買い1030万株、差し引き70万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

5月15日(金):60万株の買い越し
5月18日(月):40万株の売り越し
5月19日(火):240万株の売り越し
5月20日(水):590万株の買い越し
5月21日(木):140万株の売り越し

■前場の注目材料

・首相、アジアで13兆円規模のインフラ投資へ
・マイナンバー法などが衆院本会議を通過
・日銀政策委員会・金融政策決定会合(2日目)終了後直ちに結果公表

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:30 閣議後、閣僚会見予定
・09:00 日本銀行金融政策決定会合(2日目)(金融政策は現状維持の見込み)

<海外>

・特になし



<FA>

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