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前場に注目すべき3つのポイント〜日銀会合は失望も織り込み済み、ファナック重しもGW前に買い戻しか

注目トピックス 市況・概況
28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日銀会合は失望も織り込み済み、ファナック重しもGW前に買い戻しか
■外資系証券の注文動向:差し引き600万株の売り越し
■前場の注目材料:部品工場被災のトヨタ、生産再開へ




■日銀会合は失望も織り込み済み、ファナック重しもGW前に買い戻しか

28日の日本株市場は日銀会合の結果に振らされる展開となろう。27日の米国市場ではNYダウが50ドル超の上昇となった。アップル決算が嫌気されて売りが先行するものの、FOMC発表後は追加利上げ観測の後退を受けて上昇に転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の17495円となり、これにさや寄せする格好から日経平均は買いが先行することになろう。

その後は日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなり、売り買いが交錯する展開。大型連休に入ることや決算がピークとなることから、全体としては商いが膨らみづらい。指値の薄い中を先物主導で振らされやすい需給状況でもある。

日経平均は既に先週の高値から500円程度の調整を経ており、追加緩和に対する過度な期待の高まりによる反動が一巡し、反対に失望を織り込んでいる状況。売り仕掛け的な動きが出てくるようならば、押し目拾いのスタンスとなろう。

あとは決算の市場反応となるが、米アップルの下落は織り込んでいる。指数インパクトの大きいファナック<6954>がADRで5%超下げており、これが重しとなるだろう。ただし、ショートに傾きやすい需給状況の中、GWを前に買い戻しも意識されやすいところである。

なお、金融庁はフィンテック関連のベンチャー企業を創出、育成するための環境整備を議論する有識者会議を設置すると発表。フィンテックなどテーマ株などには、大型連休明けを意識した押し目買いの動きが意識されよう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き600万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1470万株、買い870万株、差し引き600万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


4月21日(木):220万株の売り越し
4月22日(金):700万株の売り越し
4月25日(月):280万株の売り越し
4月26日(火):110万株の売り越し
4月27日(水):730万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウ上昇(18041.55、+51.23)NY原油(45.33、+1.29)
・フェイスブック時間外で上昇
・部品工場被災のトヨタ、生産再開へ
・金融庁、フィンテックで有識者会議
・ファナック、ADRで5%超の下落


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・日銀金融政策決定会合(最終日)、展望レポート公表
・08:30 3月消費者物価コア指数(前年比予想:-0.2%、2月:0.0%)
・08:30 3月失業率(予想:3.3%、2月:3.3%)
・08:30 3月有効求人倍率(予想:1.28、2月:1.28)
・08:30 3月家計調査・支出(前年比予想:-4.1%、2月:+1.2%)
・08:50 3月鉱工業生産速報値(前月比予想:+2.8%、2月:-5.2%)


<海外>
・特になし



<WA>

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