後場に注目すべき3つのポイント〜中小型株はやや割り切りスタンスでの対応に
[16/05/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・中小型株はやや割り切りスタンスでの対応に
・ドル・円は109円79銭付近、ドル110円割れ、株価にらみの展開継続
・テルモ、国際帝石など11社の目標株価変更
■中小型株はやや割り切りスタンスでの対応に
日経平均は反落。182.37円安の16553.98円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えた。G7財務相会議で目立った成果がなかったことから、利益確定の流れが先行し、小幅に反落して始まった。しかし、為替市場では円相場が1ドル109円台と円高に振れて推移するなか、その後も下げ幅を広げ、一時16417.84円まで下げており、下落幅は300円を超える場面をみせている。
その後は前引けにかけてやや下げ幅を縮めているが、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>、ファナック<6954>などが重しとなっている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超えており、全体の7割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの下落。セクターではゴム製品のみがプラスとなり、鉱業、電力ガス、保険、水産農林、ガラス土石、不動産、陸運の弱さが目立つ。
G7財務相会議で目立った成果がなかったことについては想定されたことであり、伊勢志摩サミットを控え、やや底堅い相場展開を見込んでいた。しかし、参加者が限られる中でインデックスに絡んだ商いに振らされている。円相場が1ドル109円台を付けていることも、売り方の仕掛け的な売りが出やすい要因であろう。
ただし、売り一巡後は16500円処でのこう着をみせており、この水準で踏ん張りをみせられれば、短期筋のショートカバーも意識されよう。一方で、一目均衡表では雲上限レベルに接近した。雲の薄いところで、割り込んでくる展開も意識しておく必要があり、結果的には模様眺めムードの強い展開になりそうだ。
物色としては中小型株に向かいやすいだろうが、新興市場ではバイオ関連の一角へ資金が集中している。逃げ足の速さには注意が必要であるが、やや割り切りスタンスでの対応になりそうだ。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は109円79銭付近、ドル110円割れ、株価にらみの展開継続
23日午前の東京外為市場で、ドル・円は110円を割り込んだ。引き続き日本株にらみの展開。
ドル・円は110円台で寄り付いたが、日経平均株価の安寄りでドルは一時109円64銭まで下げた。その後株価の下げ幅縮小を意識したリスク回避的なドル売りは後退したが、ドルの戻りは鈍い。
上海総合指数の上昇やランチタイムの日経平均先物の下げ渋りで、ドルの大幅安は想定しにくい。ただ、個人のドル買いは一巡しており、新たなドル買い材料が提供されない場合は戻りの鈍い値動きが続きそうだ。
ここまでドル・円は109円64銭から110円24銭、ユーロ・ドルは1.1206ドルから1.1235ドル、ユーロ・円は123円15銭から123円65銭で推移した。
12時15分時点のドル・円は109円79銭、ユーロ・円は123円29銭、ポンド・円は159円34銭、豪ドル・円は79円53銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、日経平均を約29円押し下げた
・テルモ、国際帝石など11社の目標株価変更
・SOSEI<4565>急反発、東証が本日売買分から信用取引に関する臨時措置を解除
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:30 3月全産業活動指数(前月比予想:+0.5%、2月:-1.2%)
・14:00 3月景気動向指数・先行改定値(速報値:98.4)
<海外>
・特になし
<WA>
・中小型株はやや割り切りスタンスでの対応に
・ドル・円は109円79銭付近、ドル110円割れ、株価にらみの展開継続
・テルモ、国際帝石など11社の目標株価変更
■中小型株はやや割り切りスタンスでの対応に
日経平均は反落。182.37円安の16553.98円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えた。G7財務相会議で目立った成果がなかったことから、利益確定の流れが先行し、小幅に反落して始まった。しかし、為替市場では円相場が1ドル109円台と円高に振れて推移するなか、その後も下げ幅を広げ、一時16417.84円まで下げており、下落幅は300円を超える場面をみせている。
その後は前引けにかけてやや下げ幅を縮めているが、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>、ファナック<6954>などが重しとなっている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超えており、全体の7割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの下落。セクターではゴム製品のみがプラスとなり、鉱業、電力ガス、保険、水産農林、ガラス土石、不動産、陸運の弱さが目立つ。
G7財務相会議で目立った成果がなかったことについては想定されたことであり、伊勢志摩サミットを控え、やや底堅い相場展開を見込んでいた。しかし、参加者が限られる中でインデックスに絡んだ商いに振らされている。円相場が1ドル109円台を付けていることも、売り方の仕掛け的な売りが出やすい要因であろう。
ただし、売り一巡後は16500円処でのこう着をみせており、この水準で踏ん張りをみせられれば、短期筋のショートカバーも意識されよう。一方で、一目均衡表では雲上限レベルに接近した。雲の薄いところで、割り込んでくる展開も意識しておく必要があり、結果的には模様眺めムードの強い展開になりそうだ。
物色としては中小型株に向かいやすいだろうが、新興市場ではバイオ関連の一角へ資金が集中している。逃げ足の速さには注意が必要であるが、やや割り切りスタンスでの対応になりそうだ。
(株式部長 村瀬智一)
■ドル・円は109円79銭付近、ドル110円割れ、株価にらみの展開継続
23日午前の東京外為市場で、ドル・円は110円を割り込んだ。引き続き日本株にらみの展開。
ドル・円は110円台で寄り付いたが、日経平均株価の安寄りでドルは一時109円64銭まで下げた。その後株価の下げ幅縮小を意識したリスク回避的なドル売りは後退したが、ドルの戻りは鈍い。
上海総合指数の上昇やランチタイムの日経平均先物の下げ渋りで、ドルの大幅安は想定しにくい。ただ、個人のドル買いは一巡しており、新たなドル買い材料が提供されない場合は戻りの鈍い値動きが続きそうだ。
ここまでドル・円は109円64銭から110円24銭、ユーロ・ドルは1.1206ドルから1.1235ドル、ユーロ・円は123円15銭から123円65銭で推移した。
12時15分時点のドル・円は109円79銭、ユーロ・円は123円29銭、ポンド・円は159円34銭、豪ドル・円は79円53銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、日経平均を約29円押し下げた
・テルモ、国際帝石など11社の目標株価変更
・SOSEI<4565>急反発、東証が本日売買分から信用取引に関する臨時措置を解除
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・13:30 3月全産業活動指数(前月比予想:+0.5%、2月:-1.2%)
・14:00 3月景気動向指数・先行改定値(速報値:98.4)
<海外>
・特になし
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