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後場に注目すべき3つのポイント〜目先は景気敏感セクターへの見直しの流れに

注目トピックス 市況・概況
26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・目先は景気敏感セクターへの見直しの流れに
・ドル・円は109円61銭付近、ドル下げ渋り、日本株は上げ幅縮小
・三菱自は大幅高、特損を前期決算に修正計上で、アク抜け感や安心感が先行



■目先は景気敏感セクターへの見直しの流れに

日経平均は続伸。48.28円高の16805.63円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えている。25日の米国株高の流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比160円高の16930円となり、これにさや寄せする格好から買いが先行した。これにより、寄り付き直後には16957.56円と17000円に接近する場面もみられた。

しかし、節目の17000円には届かず、次第に戻り待ちの売り圧力から上げ幅を縮めている。円相場が1ドル109円65銭辺りと円高に振れて推移していることも、利益確定に向かわせたようである。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも小幅に上昇。セクターでは鉱業、医薬品、陸運、石油石炭、水産農林、保険、輸送用機器が上昇。一方で、証券、情報通信、海運、鉄鋼、パルプ紙、電気機器が冴えない。

日経平均は価格帯別出来高が膨らんでいる16800-17100円レベルを捉え、5月SQ値をクリアした。17000円には届かず、戻り待ちの売りに押されているが、これまでの抵抗だった16800円処で踏ん張りをみせられれば、センチメントは改善してくると考えられる。主要7カ国(G7)伊勢志摩サミット開幕により、政策期待が下支えとして意識されやすいだろう。

物色としてはリバランス中心になりそうだが、米国は利上げを織り込んできていることもあり、景気敏感セクターへの見直しの流れに向かうとみておきたい。一方で、中小型株では一部バイオ関連で需給不安が強まっており、これが他の銘柄への換金売り等につながる可能性は見極めたいところであろう。


(株式部長 村瀬智一)



■ドル・円は109円61銭付近、ドル下げ渋り、日本株は上げ幅縮小


26日午前の東京外為市場で、ドル・円は下げ渋る展開となった。日経平均株価は上げ幅縮小した。

ドル・円は朝方110円23銭を付けた後、日経平均の上げ幅縮小を背景にドル・円はストップロスを巻き込んで一時109円42銭まで下落した。

ただ、109円後半の国内勢によるドル買い興味からドルは下げ渋った。109円台後半で執行されたストップロスのドル売りの影響は薄れつつある。

上海総合指数は軟調地合いだがランチタイムの日経平均先物は底堅いため、ドルは目先も下げ渋る展開となりそうだ。

ここまでドル・円は109円42銭から110円23銭、ユーロ・ドルは1.1150ドルから1.1180ドル、ユーロ・円は122円27銭から122円96銭で推移。

12時15分時点のドル・円は109円61銭、ユーロ・円は122円57銭、ポンド・円は161円22銭、豪ドル・円は79円07銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、1銘柄で約25円の押し下げ
・三菱自<7211>は大幅高、特損を前期決算に修正計上で、アク抜け感や安心感が先行
・ユンケル欧州委員長「EUの経済成長は回復しており、しっかり根づいている」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・G7伊勢志摩サミット初日(世界経済、貿易、政治外交)


<海外>
・ブラジル休場



<WA>

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