今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇や株高でドルは底堅く推移
[16/10/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
24日のドル・円相場は、東京市場では104円00銭から103円72銭まで下落。欧米市場でドルは一時104円32銭まで上昇し、104円18銭で取引を終えた。
本日25日のドル・円は、104円台で推移か。米長期金利の反発や米国株高を意識してドルは底堅い動きを見せる可能性がある。
報道によると、シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は24日、「インフレ見通しと労働市場の改善が継続する限り、2017年末までに3度の利上げが適切となる可能性がある」との見方を示した。エバンズ総裁は2017年末時点のFFレート(米政策金利)の誘導目標水準を1.00%-1.25%と予想している。この予想は米連邦公開市場委員会(FOMC)の9月時点の金利見通し(1.1%)と一致する。
エバンズ総裁は、利上げを促す条件について金融当局(米連邦準備理事会/FRB)が明確にすることが最も重要であると指摘したようだ。エバンズ総裁は、失業率が現在の水準から一段と低下し、インフレ見通しが改善することを確認したいとの見解を表明した。
2016年以降、失業率は4.7%から5.0%で推移しているが、インフレ見通しは大きく変わっていない。米FRBが参考にしているコアPCEの伸びは2%を下回る状態が続いており、インフレ加速の兆しは表れていない。
米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、利上げは当面1度だけでいいとの見方を示しているが、市場関係者の間でも同様の意見が増えている。一部の市場関係者は今年12月のFOMC会合で利上げが決定される可能性は高いとしても、2017年に複数回の利上げが実施される保証は全くないと指摘している。
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