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後場に注目すべき3つのポイント〜 日経平均は続落、資金の逃げ足の速さを警戒しつつ、中小型株物色が続く

注目トピックス 市況・概況
31日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は続落、資金の逃げ足の速さを警戒しつつ、中小型株物色が続く
・ドル・円は111円12銭、強含み、ストップロスのドル買いで一時111円23銭
・トランプ米大統領「対ドイツで莫大な貿易赤字がある」

■日経平均は続落、資金の逃げ足の速さを警戒しつつ、中小型株物色が続く

日経平均は続落。17.22円安の19660.63円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えている。連休明けの米国市場は原油安のほか、北朝鮮の地政学リスク、トランプ政権運営への先行き不透明感から軟調な展開となった。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行すると、その後一時19589.25円まで下げ幅を広げる場面もみられた。

しかし、米国市場の下落要因については予想の範囲内であり、改めて売り直される流れとはならず、売り一巡後は下げ渋りをみせている。セクターでは倉庫運輸、情報通信、化学、電気機器、ガラス土石、精密機器、金属製品がしっかり。半面、鉱業、石油石炭、その他金融、その他製品、銀行、空運などが冴えない。

日経平均は一時19600円を下回る場面もみられたが、昨日同様、25日線が支持線として意識される格好から下げ渋りをみせている。上値は5日線に抑えられており、煮詰まり感が台頭してきている。支持線を割り込んでくるようだと、嫌気売りを誘う格好になりやすいだろうが、午後は日銀のETF買い入れへの思惑が下支えとなり、売り込みづらくさせよう。

また、日経平均、TOPIXが小安く推移する半面、マザーズ指数やジャスダック平均はプラス圏での推移が続いており、個人主体の資金は中小型株にシフトしている状況である。仮想通貨やエヌビディア、物流再編や5G、AI、ゲーム関連など様々なテーマ株の循環がみられており、個人主体の物色意欲の強さが窺える。資金の逃げ足の速さを警戒しつつ、中小型株物色が続きそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は111円12銭、強含み、ストップロスのドル買いで一時111円23銭

31日午前の東京市場でドル・円は強含み。ドルは一時110円75銭まで下げたが、5月の中国製造業PMIが市場予想を上回ったことや、非製造業PMIは4月実績を上回ったことから、111円00銭まで買われた。クロス円取引に絡んだ円買いの興味は残されていることや具体的なドル買い材料は少ないことから、ドルはやや上げ渋る場面があったが、111円を超えた後にストップロスのドル買いが執行されており、ドルは111円23銭まで上昇。ここまでのドル・円の取引レンジは110円75銭から111円23銭。

12時17分時点のドル・円は111円12銭、ユーロ・円は124円19銭、ポンド・円は142円51銭、豪ドル・円は82円80銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ルーデン<1400>、ベクター<2656>などがストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます


■要人発言

・トランプ米大統領
「対ドイツで莫大な貿易赤字がある」
「対ドイツでの貿易赤字は米国にとって非常によくない」

・ラホイ・スペイン首相
「17年のスペインGDP成長率は2.7%以上に」

・カプラン米ダラス連銀総裁
「今年あと2回の利上げを見込む」

・ブレイナード米FRB理事
「弱いインフレが長引けば、金利見直しを招く可能性も」
「コアインフレで進展しないことは懸念される」
「バランスシート政策変更時期が鮮明になってきた」
「さらなる引き締めが近く適切になりそう」
「米GDPは第2四半期に持ち直す見通し」

・4月の米公定歩合議事録
「10地区連銀が据え置きを支持」
「リッチモンドとカンザスシティーが1.75%に引き上げ要求」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・13:30  石油統計(4月分)

<海外>
・特になし



<HT>

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