平野淳也:暗号通貨は使われることによって価値が上がる【FISCOソーシャルレポーター】
[17/12/27]
提供元:株式会社フィスコ
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以下は、フィスコソーシャルレポーターの暗号通貨研究家の平野淳也氏(ブログ「Think Nomad」 Twitter: @junya_1991)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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2017年12月26日15時に執筆
ここ最近、ビットコインの価格は毎月のように高値を更新しています。そこで時々、ジョークのような形で散見するコメントは、昔ビットコインで購入した◯◯は今のビットコインの価値で換算すると、いくらで、とても損をしたというものです。
■「ビットコインを使って買い物して、今価格が上がって損した」という点のもうひとつの側面
一番典型的な例は、「ビットコインを利用したはじめての買い物は2枚のピザでしたが、10000BTCで購入されました。現在の価格で200億円です。」という話を聞くと、暗号通貨を使って買い物をすることについて、将来の値上がりを考慮すると、非常にもったいなく感じることは理解できます。
しかし、「ビットコインを使って買い物して、今価格が上がって損した」という点については、もうひとつの側面が考えられます。
その通貨を使ったことによって、ネットワーク効果が広まり、決済対応店舗が広がったり、より価値が認められるということが期待されます。また、使用する人を見て、「自分も使ってみよう!」というユーザーが現れるかも知れません。
要はその消費が、コインの価値を上げるということです。もしかしたら、消費してしまった通貨は将来値上がりしてしまうかもしれませんが、誰も使わない通貨であれば、その価値は認められません。
もし、決済対応店舗がいくつか出たコインも、もし誰も決済にそのコインを使わないというようであれば、結果的に、そのお店はそのコインの決済対応をやめてしまうでしょう。
今でこそ、ビットコインの地位は高まっていますが、初期には積極的に使おうとする人たちが多くいて、今の状況になっているので、もし応援する暗号通貨プロジェクトがあるなら、これは参考にされるべき点といえます。
■ネットワーク効果による価格の相関性
ちなみにネットワーク効果についてですが、ユーザー数と価格の相関性については、ファンドストラット(Fundstrat)の共同創業者トム・リー(Tom Lee)氏が考察しています。
彼によると、ビットコインの価格上昇について、ユーザー数の2乗×平均取引価格という極めて単純な数式で、過去4年間のビットコインの価格変動のほとんどは説明出来ると述べています。
数式は、ネットワークの価値は、ネットワークを使用しているユーザー数の2乗に比例するというメトカーフの法則に基づくものです。
このように、使うことによって価値を上げてきた暗号通貨の事例のもう一つの例として挙げられるのは、やはりモナコインだと思います。
Twitterを通じた投げ銭をしたり、各ユーザーが積極的にユースケースを作り(Monappy、モナコーヒーetc)、ユースケースが作られたら、実際に積極的にモナコインを使うことをするユーザーがいます。
そう考えると、昨今の同銘柄の高騰は納得がいくものがあると思います。
いずれにせよ、値上がり目的で特定の暗号通貨を購入することは自然なことですが、もし、それが超長期的に応援するコインならば、購入した中からほんの一部を実際に使用してみるということを積極的にしてみることは投資家として合理的な行動と言えるかも知れません。
自分もビットコイナーとして保有している暗号通貨の一部は使っていきたいと思っていますし、手前味噌ですが、運営しているオンラインサロン「世界で生きる実践・研究所」では暗号通貨支払いも受け付けているので、ここでの売上の暗号通貨を消費に回したりして、ささやかながら経済圏に貢献していきたいと思っています。
一人一人のこういった活動が投機以外の経済圏を作っていくことにも繋がるはずです。
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執筆者名:平野淳也
ブログ名:Think Nomad
Twitter: @junya_1991
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2017年12月26日15時に執筆
ここ最近、ビットコインの価格は毎月のように高値を更新しています。そこで時々、ジョークのような形で散見するコメントは、昔ビットコインで購入した◯◯は今のビットコインの価値で換算すると、いくらで、とても損をしたというものです。
■「ビットコインを使って買い物して、今価格が上がって損した」という点のもうひとつの側面
一番典型的な例は、「ビットコインを利用したはじめての買い物は2枚のピザでしたが、10000BTCで購入されました。現在の価格で200億円です。」という話を聞くと、暗号通貨を使って買い物をすることについて、将来の値上がりを考慮すると、非常にもったいなく感じることは理解できます。
しかし、「ビットコインを使って買い物して、今価格が上がって損した」という点については、もうひとつの側面が考えられます。
その通貨を使ったことによって、ネットワーク効果が広まり、決済対応店舗が広がったり、より価値が認められるということが期待されます。また、使用する人を見て、「自分も使ってみよう!」というユーザーが現れるかも知れません。
要はその消費が、コインの価値を上げるということです。もしかしたら、消費してしまった通貨は将来値上がりしてしまうかもしれませんが、誰も使わない通貨であれば、その価値は認められません。
もし、決済対応店舗がいくつか出たコインも、もし誰も決済にそのコインを使わないというようであれば、結果的に、そのお店はそのコインの決済対応をやめてしまうでしょう。
今でこそ、ビットコインの地位は高まっていますが、初期には積極的に使おうとする人たちが多くいて、今の状況になっているので、もし応援する暗号通貨プロジェクトがあるなら、これは参考にされるべき点といえます。
■ネットワーク効果による価格の相関性
ちなみにネットワーク効果についてですが、ユーザー数と価格の相関性については、ファンドストラット(Fundstrat)の共同創業者トム・リー(Tom Lee)氏が考察しています。
彼によると、ビットコインの価格上昇について、ユーザー数の2乗×平均取引価格という極めて単純な数式で、過去4年間のビットコインの価格変動のほとんどは説明出来ると述べています。
数式は、ネットワークの価値は、ネットワークを使用しているユーザー数の2乗に比例するというメトカーフの法則に基づくものです。
このように、使うことによって価値を上げてきた暗号通貨の事例のもう一つの例として挙げられるのは、やはりモナコインだと思います。
Twitterを通じた投げ銭をしたり、各ユーザーが積極的にユースケースを作り(Monappy、モナコーヒーetc)、ユースケースが作られたら、実際に積極的にモナコインを使うことをするユーザーがいます。
そう考えると、昨今の同銘柄の高騰は納得がいくものがあると思います。
いずれにせよ、値上がり目的で特定の暗号通貨を購入することは自然なことですが、もし、それが超長期的に応援するコインならば、購入した中からほんの一部を実際に使用してみるということを積極的にしてみることは投資家として合理的な行動と言えるかも知れません。
自分もビットコイナーとして保有している暗号通貨の一部は使っていきたいと思っていますし、手前味噌ですが、運営しているオンラインサロン「世界で生きる実践・研究所」では暗号通貨支払いも受け付けているので、ここでの売上の暗号通貨を消費に回したりして、ささやかながら経済圏に貢献していきたいと思っています。
一人一人のこういった活動が投機以外の経済圏を作っていくことにも繋がるはずです。
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執筆者名:平野淳也
ブログ名:Think Nomad
Twitter: @junya_1991
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