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欧米為替見通し:ドル・円は下値の堅い展開か、週明け以降に新規のドル買いも

注目トピックス 市況・概況
30日の欧米外為市場は、4月1日の復活祭に伴う休場で取引は閑散となる見通し。ドル・円は足元で上値の重さが嫌気され、やや売られる展開となっている。ただ、週明け以降には新年度入りで国内勢のドル買いが見込まれ、ドル・円の下値は堅いと予想する。

海外市場は本日のグッドフライデーで欧米の主要市場は休場となり、4月2日も前日の復活祭の後のイースターマンデーのため欧州主要国などが休場で、外為市場は実質4月3日から通常通りの取引が再開する。そのため今晩は市場参加者が少なく、主要通貨の値動きは小幅にとどまりそうだ。ドル・円は、今週一時107円乗せまで大きく上昇した分の修正で、前日NY市場ではやや値を下げる展開となった。本日のアジア市場もその流れを受け継ぎ、ドル売り・円買いに振れやすい。日本では2017年度最後の取引となり、輸出企業のドル売りが先行し、106円10銭台に値を下げる場面があった。その後やや値を戻したが、106円40銭付近で戻りの鈍さが嫌気されている。

来週は、引き続き米中貿易戦争の回避や米朝間の緊張緩和、さらに日本の政治リスクの後退を背景に円売り主導の展開が見込まれる。また、新年度入りで国内勢のドル買いも予想され、ドル・円は底堅い値動きとなりそうだ。週明けにかけて106円台を維持できれば、ショートカバーが入る可能性もあろう。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペース加速観測は後退し、米10年債利回りは1カ月超ぶりの水準に落ち込んでおり、ドル売りの手がかりとなっている。こうしたなか、米経済指標に関しては、3月ISM製造業景況指数(4月2日)や3月雇用統計(同6日)などが注目されるが、強いドル買い材料にはなりにくいだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・グッドフライデーで休場
・インド、南ア、英、独、スイス、米、カナダ、ブラジルなど



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