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前場に注目すべき3つのポイント〜米ハイテク株の弱さが重石に

注目トピックス 市況・概況
6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米ハイテク株の弱さが重石に
■決算チェック:不二越の17年12月-18年2月期営業利益は4.1%増、市場コンセンサス下回る増益ペース
■前場の注目材料:TDK、世界共通人事制度、海外拠点、幹部候補を発掘・育成


■米ハイテク株の弱さが重石に

6日の日本株市場は買い先行で始まろう。5日の米国市場では、中国の報復関税措置を受けて、米政府高官が交渉の可能性を示唆したことで米中貿易摩擦への警戒感が後退し買いが先行、NYダウは連日で200ドルを超える上昇となった。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の21870円となり、東京市場もこれにサヤ寄せする格好から先物主導によるインデックス買いが日経平均を押し上げよう。

ただし、米政府高官が交渉の可能性を示唆したことについては、前日の段階でこれを織り込む形で上昇しており、反応は限られそうである。また、S&P業種指数をみても、素材やエネルギー、小売といったところが上昇しており、買い戻しが中心である。一方で、半導体のマイクロンテクノロジーがUBSによる「売り」推奨が嫌気されて下落しており、この影響から同業のエヌビディアも売られており、ハイテク株への重石となろう。

NYダウは25日線を捉えてきたが、ナスダックは25日線とのマイナス乖離が依然として大きい。日経平均はナスダックの影響の方が大きいため、買い一巡後はこう着感が強まりやすく、次第に米雇用統計待ちのなか、利益確定の売りが出やすくなりそうだ。そのため、内需ディフェンシブの流れから日経平均は引き続きファーストリテ<9983>の動向次第といったところであろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■不二越の17年12月-18年2月期営業利益は4.1%増、市場コンセンサス下回る増益ペース

総合機械メーカーの不二越<6474>の17年12月-18年2月期(第1四半期)営業利益は前年同期比4.1%増の38億円だった。通期営業利益の予想増益率をみると、会社予想が前期比11.6%増、市場コンセンサスでは同13.8%増となっており、足下の営業増益ペースの実勢はこれらを下回った。主力の2事業は好調な需要に支えられ、堅調な増収ペースを維持しているが、営業利益はロボット・工作機械などの機械工具事業で前年同期比2.2%減、ベアリング・油圧機器の部品事業で同1.8%減となっている。原材料価格の高騰などが響き、これまでの大幅増益ペースから一転して利益足踏み状態に陥っているもよう。増益を確保できたのは、需要の持ち直しで特殊鋼を中心とするその他事業の営業利益が前年同期比2倍増の4億3600万円と急増したことが主因であった。株価は、3月26日の年初来安値588円まで下押した後に持ち直しの動きを見せていたが、今回の決算が再び嫌気される可能性が高いとみられる。


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(24505.22、+240.92)
・ナスダックは上昇(7076.55、+34.45)
・VIX指数は下落(18.94、-1.12)
・シカゴ日経225先物(21870、+220)
・ドル円、1ドル107円10-20銭
・NY原油は上昇、(63.54、+0.17)
・IPO活況、個人投資家の物色意欲強い
・日銀、大規模な金融緩和を維持
・日経平均は上昇(21645.42、+325.87)
・マザーズは上昇(1190.88、+8.71)


・TDK<6762>、世界共通人事制度、海外拠点、幹部候補を発掘・育成
・京セラ<6971>、家庭用に新型蓄電池、太陽光と相性よく、ZEH20年適用へ


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:00  毎月勤労統計(2月)  0.5%  0.7%
・10:00  営業毎旬報告(3月31日現在、日本銀行)

<海外>
・特になし



<FA>

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