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明日は東エレクの決算評価に期待【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
25日の日経平均は反落。62.80円安の22215.32円(出来高概算14億2000万株)で取引を終えている。長期金利上昇を警戒した米株安の流れを受けた格好となったが、決算が本格化するなか、米キャタピラーの慎重見通しやアルファベットの弱い値動き、さらにアップルの「iPhoneX」の足元の需要に警戒が強まったことが嫌気された。また、前日に決算を発表した日本電産<6594>が寄り付き後一時切り返す場面を見せたが、その後は大きく売り込まれていることも、慎重にさせている。ただし、一時22080.76円と22000円を下回らなかったほか、円相場が円安に振れて推移していることも売り込みづらくさせており、その後は75日線を回復するなど下げ渋りをみせている。

セクターではキャタピラー決算や原油安を受けて機械、鉱業、石油石炭が下落率上位。電気機器、ガラス土石、鉄鋼、証券の弱さが目立っている。一方で、電力ガス、ゴム製品、食料品、建設、保険、陸運など内需・ディフェンシブを中心に小じっかりだった。指数インパクトの大きいところでは、大塚HD<4578>、エーザイ<4523>、テルモ<4543>、KDDI<9433>が日経平均を下支え。

日経平均は終値では75日線を上回って終えており、底堅さが意識されている。ただし、米主要企業の決算のほか、国内でも決算が本格化しており、結果を見極めたいところであろう。ただし、足元で為替相場が円安に振れて推移しており、決算に対するこれまでの慎重姿勢は和らぐ可能性がある。また、武田薬品<4502>によるアイルランドの製薬大手シャイアーへの買収交渉を巡り、一部報道では両者が大筋合意に達したと報じている。海外の大型買収により円相場は円安に振れやすい需給状況がしばらく続く可能性も意識されやすいだろう。

日本電産<6594>については市場の反応は弱めだったが、今後もセンチメントを改善させてくる決算待ちといったところである。なお、東エレク<8035>の18年3月期は売上高、営業益ともにコンセンサスを上回る結果となった。19年3月期計画についてもコンセンサスを上回っており、ポジティブ視される可能性がある。その他、配当の増額修正も評価材料になりそうだ。株価は足元で調整が続いているが、指数インパクトの大きい同社がリバウンドをみせてくるようだと、センチメントを明るくさせ、日経平均の押し上げ要因にも期待されよう。(村瀬智一)



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