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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、FRB当局者発言を注視へ

注目トピックス 市況・概況
今日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。イタリアの政局に対する過度な警戒感はいったん弱まっており、ユーロの買戻しにドルは連動する見通し。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)当局者から金融正常化に関する慎重な発言が聞かれれば、積極的なドル買いは手控えられよう。

イタリアの上位2党が組閣に向け再調整に乗り出すなど新たな動きもみられ、政局に対する過度な懸念は一服。それにより、ユーロの買戻しが続く。ドル・円は市場センチメントの改善で前日NY市場では一時109円台を回復。ただ、節目付近の強い売り圧力で再び108円台に押し戻されている。

5月上旬のドルの下落局面を振り返ってみると、ザラ場で108円台に弱含んでも、終値では109円台に戻すなど、109円はサポート・ラインとして機能していた。ただ、29日に109円を明確に下抜けたことで、同水準はレジスタンス・ラインに変わったと指摘される。実際、前日も109円付近の上値の重さが意識され、本日アジア市場では108円半ばに下げる場面もあった。

今晩もドル・円は買戻し中心の展開が見込まれるが、前日発表された米国の5月ADP雇用統計と1-3月期国内総生産(GDP)改定値は低調な内容となり、ドル買いを抑えそうだ。特に、明日発表の5月雇用統計が弱ければ、今後の利上げペースへの影響が見込まれるため、
ドル買いには慎重にならざるを得ないだろう。


また、スペインの首相への不信任決議に現実味が増し、ユーロ圏の政治リスクを回避する動きが強まればユーロ売りに振れ、ドル売りに波及する見通し。さらに、ブレイナードFRB理事長など当局者が12-13日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)を前に欧州政治の影響にどのような見解を示すか注目される。引き締め加速への期待が後退した場合には、ドルの強い下押し要因となるだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・4月住宅ローン承認件数(中銀)(予想:6.35万件、3月:6.29万件)
・18:00 ユーロ圏・4月失業率(予想:8.4%、3月:8.5%)
・18:00 ユーロ圏・5月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.6%、4月:+1.2%)
・19:00 ブラード米セントルイス連銀総裁が討論会参加(東京)
・21:00 南ア・4月貿易収支(予想:+47億ランド、3月:+95億ランド)
・21:30 米・4月個人所得(前月比予想:+0.3%、3月:+0.3%)
・21:30 米・4月個人消費支出(前月比予想:+0.4%、3月:+0.4%)
・21:30 米・4月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.8%、3月:+1.9%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.8万件、前回:23.4万件)
・21:30 カナダ・1-3月期GDP(前期比年率予想:+1.9%、10-12月期:+1.7%)
・22:45 米・5月シカゴ購買部協会景気指数(予想:58.3、4月:57.6)
・23:00 米・4月中古住宅販売成約指数(前月比予想:+0.4%、3月:+0.4%)
・01:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁質疑応答
・02:00 ブレイナード米FRB理事講演(経済と金融政策の見通し)
・G7財務相・中銀総裁会議(カナダ、6月2日まで)
・ブラジル休場(キリスト聖体祭)




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