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米国株見通し:伊連立再トライ見守るムードで小康状態に

注目トピックス 市況・概況
S&P500先物       2726.25(+1.75) (16:50現在)
ナスダック100先物  6998.75(+11.50) (16:50現在)

16時50分時点のグローベックス米株式先物市場でS&P500先物はほぼ横ばいでナスダック100先物は小高く推移している。NYダウ先物は10ドル高程度で推移。欧州株式市場は総じて小高く推移している。米原油先物は小安い推移となっている。こうした流れを受け、31日の米株式市場は売り買い交錯で始まるとみられる。

イタリア政局・財政に対する過剰な不安が和らいだため、同国で反欧州連合(EU)・財政支出拡大を標榜する大衆迎合主義(ポピュリズム)政党の五つ星運動が極右政党の同盟と再び開始した連立政権樹立の交渉が成功するのか、また、成功した場合にどのような政策を打ち出すのか、市場は見守る姿勢に入り始めたと言えそうだ。とくに、親EU・健全財政重視のマッタレッラ大統領が両党の推薦したユーロ懐疑派エコノミストの経済相候補を拒否し、前回の連立政権樹立の試みが失敗しているだけに、五つ星運動がこれまでより現実的なスタンスで組閣や政策に取り組む可能性が意識され、当面の米株式市場は小康状態に入るとみられる。

本日の米国では4月の個人所得・消費支出、先週の新規失業保険申請件数、5月のシカゴ購買部協会景気指数等が発表されるが、明日の6月1日に5月雇用統計の発表を控えていることからも、投資家は売買を手控えやすいだろう。ただ、4月の個人所得・消費支出が予想以上に堅調な数字となることで、米国経済への楽観的な見通しが再び戻り始め、相場を支援する材料となる可能性はあろう。



<KK>

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