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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、材料出尽くしで調整主体の取引

注目トピックス 市況・概況
27日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。アジア市場のドル下げが限定的となり、欧米市場では値を戻す見通し。ただ、米ジャクソンホールでのイベントを終え調整を主体とした取引にとどまり、ドルの上昇は小幅にとどまりそうだ。

24日の米ワイオミング州ジャクソンホールでの講演で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は好調な経済を背景に目先の引き締め方針を継続する姿勢を示した。一方で、政策金利を中立的な水準とみられる2.9%付近まで引き上げるものの、過度な利上げを避けたいとの見解も述べている。市場では利上げ打ち止め近しの見方が広がる反面、柔軟な政策手段のアピールで株高を維持したとの評価もあり、その日のNY市場では株高となり、ドル・円は111円台を維持した。週明けのアジア市場では、国内勢による月末のドル売りで110円台後半に弱含む場面もあったが、売り一巡後は値を戻す展開。欧米市場では値ごろ感から買い戻しが入りそうだ。

ただ、本日はロンドン市場がサマー・バンク・ホリデーで休場となるほか、注目イベントの通過で材料出尽くしのなか様子見ムードが広がりやすく、株価や長期金利の動向を手がかりとした調整主体の取引が予想される。警戒されていた連休明けのトルコリラ売りは現時点でみられず、リスク回避的な円買いの巻き戻しが見込まれる。反面、米中通商協議で摩擦回避に至らなかったことや、ポンペイオ米国務長官の訪朝中止の報道が改めて材料視されれば円買いムードも残り、ドル・円の反発を抑えるだろう。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・8月IFO企業景況感指数(予想:101.8、7月:101.7)
・21:30 米・7月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.45、6月:0.43)
・23:30 米・8月ダラス連銀製造業活動指数(予想:30.0、7月:32.3)
・02:00 米財務省2年債入札(360億ドル)




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