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ユーロ週間見通し:上値は重いままか、ドイツ政局やイタリア財政問題を警戒

注目トピックス 市況・概況
■反落、ドイツの政治不安を嫌気したユーロ売りも

先週のユーロ・ドルは反落。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁やノボトニー・オーストリア中銀総裁のタカ派発言でユーロ買いが先行したが、プラートECB理事の「ECBの正常化は、長くゆっくりしたプロセスになる」と発言でユーロ買いが後退。その後、独メルケル政権与党で会派の人事をめぐる波乱からメルケル首相の求心力低下も懸念され、ユーロ売りが強まった。取引レンジ:1.1570ドル-1.1815ドル。

■弱含みか、ドイツ政局やイタリア財政問題を注視へ

今週のユーロ・ドルは弱含みか。ドイツのメルケル首相の求心力低下による政局リスクや、イタリア財政への懸念が続き、ユーロは買いが入りづらい展開となりそうだ。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ継続が見込まれるなか、堅調な米雇用統計への思惑が広がればユーロ買い・米ドル売りはさらに縮小する可能性がある。

予想レンジ:1.1450ドル−1.1700ドル

■弱含み、イタリア債務問題に対する警戒感高まる

先週のユーロ・円は弱含み。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は「基調インフレで、比較的力強い上昇が見られる」との見方を示したことから、ユーロ買いが先行したが、イタリア政府の予算案を巡る混乱で債務不安が広がり、同国の債務格付けの引き下げにつながる可能性が浮上したことから、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが広がった。この影響でユーロの対円レートは一時131円18銭まで下落した。取引レンジ:131円18銭-133円12銭

■上値は重いままか、ドイツ政局やイタリア財政問題を警戒

今週のユーロ・円は上値の重い状態が続く見込み。ドイツ与党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)でメルケル首相の求心力が低下し、政局リスクへの警戒もあることから、ユーロの上値は重くなりそうだ。イタリアの債務問題に対する懸念が消えていないことも、ユーロ買いを抑制する要因となりそうだ。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・1日:8月失業率(予想:8.1%、7月:8.2%)
・3日:8月小売売上高(前月比予想:+0.2%、7月:−0.2%)

予想レンジ:130円00銭-133円00銭




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